審判とコミュニケーション@Jリーグ                

Jリーグの試合で審判員による誤審がたびたびクローズアップされている。

わたしが現地観戦したJリーグ第一節・サンフレッチェ広島VSコンサドーレ札幌の試合でも大きな話題となる一件があった。

サンフレッチェ広島・川村選手のシュートがゴールラインを明らかに超えているにも関わらず、ノーゴールと判定されてしまった。
試合後、審判団の責任者が広島を訪れ公式に謝罪するなど異例の事態となった。

わたしは現地で観戦していましたが、一瞬の出来事なので、ゴールラインを越えていたかどうかなんて全く分からなかったというのが正直なところです。
恐らくピッチにいた選手もゴールラインを越えていたかどうか、分からなかったというのが本音ではないでしょうか。事実、大きく抗議している選手もいませんでした。
それぐらい一瞬の出来事を判断するというのは難しいなと思います。

Jリーグにおける審判の問題は、過渡期にあると思います。

昨今の選手のフィジカル能力の向上に伴い、プレースピードが飛躍的に上がっている現状に、審判員の方のジャッジスピードがどこまで追いつけるのか疑問に感じています。
現代フットボールでは、トレーニングが革新的に進化しており、選手の運動能力は今後も向上していくでしょう。その中で、審判員という人間が自分の五感を駆使しジャッジできる範囲には限界があるのではないかと感じます。
マイクを装着した審判員同士の相互コミュニケーションの使用、VARの導入、ゴールラインテクノロジーの採用など、様々なテクノロジーを駆使せざる得ない状況となったのは、必然ではないでしょうか。

そうした中でも改善できるのではないかと思う部分は、審判員と選手とのコミュニケーションです。

Jリーグの試合を観ていて、選手と審判員のコミュニケーションがうまく取れていない印象を受けます。お互いの不信感が強くなり、試合をコントロールできなくなり、ラフプレーが増えて荒れた試合になってしまうのをよく目にします。

イングランド・プレミアリーグを観ていて、判定が難しい状況は多くありますが、選手とうまくコミュニケーションが取れている印象があり、納得のいかない事案についてもお互いの同意を得ながら進行しているので、インテンシティが高い試合でも荒れることなく試合が進んでいく印象です。もちろん全ての試合がそう上手くいくばかりではありませんが…。

Jリーグの試合においても、選手・審判員どちらもフラストレーションを貯めているような状況をよく見かけますが、コミュニケーションによってこうした状況が少しでも改善できれば、試合の進行はスムーズに行えるのではないでしょうか。

これからのJリーグの発展において、選手・チームはもちろんですが、審判員の育成も非常に重要な部分だと感じています。







この記事が参加している募集

#サッカーを語ろう

11,188件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?