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東大VS藝大、どちらが難しいのか?

 本当に驚いたのだが、乃木坂46のメンバーである池田テレサは去年藝大に合格している。年齢としては二浪に相当する。池田テレサはもともと浪人中に乃木坂のオーディションを受けたらしい。活動と平行して2年目も藝大を受験したということになる。本当にすごいの一言に尽きる。池田テレサの出身校は女子学院であり、乃木坂学力テストでもダントツ一位だった。しかも可愛い。

 ところで、藝大しばしば東大よりも入るのが難しいと言われる。この命題の真偽はどうなのか。もちろん全く課される内容が異なるので難易度比較は本当の意味では不可能だが、擬似的に比較してみたいと思う。

 全国の美大生は6万人強らしい。日本の大学生は合計260万人いるから、だいたい40人に1人が美大生となる。ややこしいのが、美大の受験者のレベルである。美大の受験者はわざわざ美大を受けるくらいだから、平均的な大学進学者よりもやる気のある人たちかもしれない。ただ、その差がどの程度かは全く不明となる。とりあえず、美大の受験者層は普通の四年制大学のレベルと同じと仮定する。

 藝大の美術系の定員は1000人ほどだ。一学年230人という狭き門である。これを単純に40倍すると9200となる。同学年で上位1%には入っているが、0.3%には入っていない。

 筆者が以前考察した対数学歴ランクはこうなる

レベル5(上位0.3%)東大
レベル4(上位1%)一工
レベル3(上位3%)早慶旧帝
レベル2(上位10%)MARCH駅弁
レベル1(上位30%)普通の大卒

 これに照らし合わせると、藝大の難易度は一橋大くらいということになる。もちろん学科によって難易度は大きく異なるだろうから、一概に難易度を査定することはできない。美大の場合は難易度格差が極端である。

 というわけで、学科にもよるが、理論上は東大の方が藝大よりも難しいということになる。藝大は普通の大学における「東京一工」の総体に対応するだろう。

 美大にも伝統的なヒエラルキーが存在する。大学受験で言うところの早慶に相当するのは武蔵野美大と多摩美大だ。この2つは有名人を多数排出している。というより、藝大よりも圧倒的に多い気がする。この辺りも早慶チックである。両者をあわせた定員は藝大の8倍であり、国立大に流れる人間もいるだろうから、難易度的には早慶よりもMARCHの方が近いと思われる。ただし、学科によっても大きく難易度が異なるのでなんとも言えない。実技系の学科は当然藝大に準ずる難易度なので、早慶レベルかもしれない。国立大は少数精鋭で私大はマンモス校という構図は同じである。

 ちなみに乃木坂メンバーの橋本奈々未は武蔵野美大に在籍していたらしいが、実技系ではないらしい。絵がうまいというエピソードは特になかった。井上和は美大志望だったらしく、こちらの方はガチ勢である。

 こちらの記事によると、名門校と呼ばれる美大に入れる割合は30%ほどのようだ。大学進学率と掛け算すると、だいたい学年上位15%くらいとなる。成成明学くらいだろうか。四芸大であれば学年上位5%〜10%に相当するはずだ。金沢技術工芸大学や京都市立芸術大学の難易度はいわゆる「国公立大学」と同じと考えて良さそうだ。その下に来る日芸はだいたい日大の上位学部としての立ち位置である。大学名と格付けの関係性はかなり強力のようだ。

 

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