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星のラブレター ~夕日の約束~

みなさまごきげんよう♪
ルシファーリゲル兎命です

今回はお友達の「ひーくん」のお力をお借り致しまして
紙芝居にチャレンジしてみました

僕がいつも夕日夕日と言うでしょ
その答えを「ここ」に詰め込んでみました
みんなも経験しているはず。

【あの頃の大切な記憶と約束】

僕達は大人になるにつれ、どんどんと
心は変わって行き、いつしか「妖精」の姿も見えなくなっていく
そしてあの頃の純粋な気持ちは
それでも、成長しないといけなくて

今、現実で生きていて
淋しいとか、苦しいとか
何故か「自分の道」がわからなくなったり
でもそんな時程 思い出して欲しいんだ

【あの夏のあの場所】

僕は君と出会っている
そう、信じられないかも知れないけど
僕は君と出会っている

神社で遊んだ記憶、無いかな

僕達は昔から神社と共に生きて来た
その理由
夏にはお祭りに行き、友達と暗くなるまで遊んだ

【君はもっともっと小さかった。忘れた事を思い出して】

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もし、最後まで読んで頂けた
嬉しく思います♪
そしていつか、絵本にして
沢山の子供達に届けられたらと思います

もちろん、大人になったみんなにもね♡

それでは、ごゆっくりと


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【本編スタート】

【星のラブレター ~夕日の約束~】


ここはとある田舎町
辺りには畑しかなくて、自然に囲まれた
風の暖かい村
人は「風の吹き抜ける場所」とも言い
のどかで、時間も何故かゆっくりと進む
「昭和の温かさ」そんな言葉がとてもお似合いの場所

畑に囲まれた、土がキラキラ輝く場所に
昔話に出て来そうな大きなお家があります

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ここに住むおばあちゃんは、農作業で留守にしています
でもよく見ると、そこには可愛らしい小さな女の子が1人で遊んでいました

土の上を「よっこらせ、よっこらせ」と歩く蟻さんを見つめる顔

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ポケットから取り出した大きな飴玉を地面に置き
それを必死に運ぶアリさんを笑顔で見つめる顔
興味津々で、「頑張って」と
まるで妖精の様な声と眼差しで見つめます

この女の子の名前は「はるちゃん」

はるちゃんは昨日から夏休み
お父さんとお母さんはお仕事で夕方まで帰って来ません
それまでは大好きなお婆ちゃん家でお留守番なのです
でもここは田舎で、まわりには公園も何もない所
遊びを見つけるのは一苦労
でも子供には関係ありませんでした

全ての世界が、目に映る全てが遊び場だからです

アリさんを応援するにも、忙しいのです

はるちゃんが暫くアリさんを眺めていると
何処からともなく、急に風が吹き荒れました
それは音を「ぴゅー」と立てて、つむじ風の様に一気に吹き荒れ
地面に座るはるちゃんにも風が包み込みました

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その風は、はるちゃんを包み込む様に
でも暑い夏の季節
とても気持ち良く感じました

はるちゃんは笑顔になり、何故か子供なにの
懐かしさを感じていたのです
気持ち良く包まれる風

【それが最初の風で、そこから全ての風がはじまっていたのです】

そして、風が吹き終わる時
そしてその一瞬
何故かまわりの空気が「ピタ」っと止んだのです

時間が止まる、まさにそんな感じ

不思議に空を見るはるちゃん
今度は地面から、懐かしい風の匂いが「フワっと」舞い上がります

その匂いな何故か色を映し出し
青くて、ピンク色で
目には見えないけど
心で感じる事のできる色
空気、風、匂い、全てが自由で
全ては暖かい

【風さん、どこいくの?】

その声とは裏腹に、すぐにそれは立ち去って行きました

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少しふてくされては、すぐに笑顔になり
ふと、風の吹き抜ける方に顔をやりました

するとそこには

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風の中にうっすらと見える人影
ニコニコ笑顔でこちらを見ているようです

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その人影に気づくはるちゃん
一瞬勘違いかなと思うけど、でもよく見ると
確かにそこに誰かいます
先程の風で少し舞い上がった砂が段々と落ち着き
視界が綺麗に見える様になりました

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そこに立っていた笑顔の人物は
黒いフードに身を包み、髪が金色に輝き
頭にはうさぎさんの耳の様な飾りを付けた、男の子が立っていました

背丈はハルちゃんと同じくらいでしょうか
凄く笑顔で、目がキラキラしている少年です
男の子はニコニコとしながら、ハルちゃんを見ていました

ハルちゃんはその姿に気づき
一瞬不思議には思いましたが、声を掛けてみる事に

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その言葉に、更に漫勉の笑みさせる男の子
吹き荒れる風にフワフワとパーカーを揺らし、男の子が話します


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その時でした。先程は風が一瞬「ピタっ」っと止まったのに対し
今度は「スローモーション」の様に空気が流れます
そして風の暖かさは、滑らかに優しく
良い匂いいっぱいに辺り全部を包みました

それはまるで、景色をピンク色のように
暖かいオレンジ色の様に世界が広がります
実際には見えないけど、そして「ふわっ」と音までも目で見える感覚


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その衝撃的な出会いから

ハルちゃんとリゲルの楽しい夏休みが始まりました

2人は毎日毎日の様に遊びました


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そこには何もなく、遊ぶ所も
でも2人には関係ありません

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渇いた土が遊び場になり
山から流れる小川が体を癒し
セミの鳴き声が音楽になり
自然の全てもお友達になっていました

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時にはお互いの家で遊ぶことも
リゲルの家はハルちゃん家から少し離れた山の麓

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それでも2人はお互いの家まで走って競争したり
泥だらけになるまで毎日遊んでいました

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そして時は経ち

時間もあっと言う間に過ぎて行きました

夏休みも終わり間近になっても
2人の楽しさを変わりません
毎日、毎日が楽しさいっぱい
だって、明日の事なんて考えない

今日を目一杯遊ぶから♪

そしてある日の事

リゲルちゃん家で遊んで
ハルちゃんを家に送ろうとした帰り道です

辺りはオレンジ色の世界に包まれていました

それは何故か

暖かくて、風が美味しいご飯の匂いを運んで

いつもいつも感じている夕日なのに

とてもとても暖かい

夕日でした

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いつもの道を2人で笑いながら歩いている時でした

リゲルちゃんが山の方を見て

ハルちゃんに声を掛けます


【ねね!ハルちゃん見て見て!!】


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そこには、大きな大きな夕日が輝いていました

その夕日に照らされた景色は
オレンジ色に輝き
母の様な暖かさを教えてくれます

カラスさんも家路に帰る様な鳴き声


【わー!すてきねー】


ハルちゃんは目を輝かせながら
夕日を眺めていました
今日も楽しかった、お腹が空いて来た
おかあさんの温もり
全てに包みこまれて、笑顔でリゲルに答えますが


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小声で、聞こえるか聞こえないかくらいで
小さくつぶやきました

そしてそこには
悲しそうな顔で夕日を見つめるリゲルtちゃんの姿が

今にも泣き出してしまいそう・・・・


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一瞬、その言葉には反応しませんでしたが

リゲルちゃんはすぐに我に返り


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そして2人はいつも通りに

いつもの道を

仲良くお喋りをしながら帰りました


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ハルちゃんが「また明日も遊ぼうね」と
いつもの台詞を言うと

さっきの表情とは一変

今度は照れくさそうにしているリゲルちゃん

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夕日のせいか、少し顔を赤くしながら
もぞもぞとしている様子


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【あのね・・・おいら・・・】


そう言うと、リゲルはポケットから何かを取り出しました


【ん?それなーに?】


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【おいらハルちゃんにラブレター書いて来たぞ!!】



リゲルちゃんがポケットから取り出したのは
星のシールがキラキラ輝くお手紙


でも、ポッケに入れていたせいか
ほんの少しだけシワが付いてます

リゲルはその手紙をハルちゃんの手に無理やり渡すと
笑いながら、照れくさそうに走って帰りました


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【はるちゃんばいばーい!】


そこにはリゲルの漫勉の笑みがこぼれていました


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ハルちゃんに手紙を無理やり渡して照れ笑いのリゲルちゃん



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でも次第に、その笑顔は・・・・


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涙に濡れる顔に


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【おいら・・・悲しくなんかない・・・ずっと・・ずっと1人ぼっちだから・・・・おいらはずっと1人だから悲しくなんてないよ!】



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それでも全力で走り続ける



そして先程の夕日の道に差し掛かった時です
泣いて走っていたリゲルが足を止めます
そして夕日を見ながら



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一方ハルちゃんは
初めてのお手紙に大喜び


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家に帰りワクワクしながら手紙を開けると


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「はるちゃんだいすき りげる」
その手紙は、書いては消し、書いては消し
何度も消しゴムで書いた跡が残っています
でも大きな文字で、はっきりと「だいすき」と


はるちゃんは初めてのラブレター
嬉しくて嬉しくて、おばあちゃんにも、おかあさんにも
自慢して、何度も何度も読み返しました


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おかあさんがそう言うと

ハルちゃんはすぐさま机に向かいました

【私もリゲルちゃんにラブレター書くー!】



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そして夏休み最後の日


はるちゃんはいつも通りリゲルちゃん家に行く事に
そしてその手には昨日一生懸命に書いたお手紙を片手に
ハルちゃんには笑顔が絶えません

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最初は歩いていましたが、もう嬉しくて楽しくて仕方なく
早くお手紙を渡したいと、全力疾走します


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そして、いつもの山の麓の曲がり角
ここを曲がるとリゲルちゃん家
ハルちゃんがワクワクドキドキしながら角を曲がると



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ハルちゃんがいつもの曲がり角を曲がると
今までリゲルちゃん家だったはずの場所に、家がありません

なんていう事でしょうか


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はるちゃんは何度も何度も道を確認し
まわりを見渡すけど、間違いなくここの場所です
でもそこには家はなく、あるのは


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小さな小さな社と2体の狛犬しかありません



はるちゃんは急いで来た道を帰ります
そして家に着くと、おばあちゃんに慌てて



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そして今度はおばあちゃんと2人でリゲルちゃん家に向かいます
でもやはりそこには家はなく、小さな神社しかありません


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ハルちゃんは今までの事をおばあちゃんに話します
でも・・・話している途中で泣きだしてしまいました


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一生懸命に書いたお手紙を片手に、ずっと泣いていました

そしておばあちゃんがハルちゃんを抱きしめながら話します


【はるちゃん、もしかしたらね、はるちゃんが遊んでいたのは竜神様かもしれないね♪】


【りゅうじんさん・・?リゲルちゃんだよ、ハルの遊んでいたのは】


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【うん、そうだね。でもここは昔から竜宮神社って場所でね
竜の神様が祀られている所なんだよ。この竜宮の竜神様は
みーんなをいつも助けてくれる凄い神様なんだよ】


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【かみさまなの?】


【きっと、ハルちゃんと遊んでくれてたのは竜神様だったのかもね
龍神様はわんぱくでね、夕日に照らされると
この社がキラキラ輝いてね、とても嬉しそうにするんだよ
きっと、優しいハルちゃんと一緒に遊びたかったんだね、竜神様も】


【リゲルちゃん・・・・】


【はるちゃん、一緒に龍神様に手を合わせて帰ろう】


【ハルね、リゲルちゃんにお手紙書いたのに・・・】


【ならお手紙を社に置いていきましょう。そしてら、竜神様も読んでくれるよ】

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おばあちゃんとハルちゃんは
昔からある神社「竜宮神社」に手を合わせ、リゲルちゃんに書いて来た手紙を社にそっと置きました

するとその時でした

ブワー!強い風が2人を通り抜けます
その風はあの時に感じたのと同じ風

暖かくて、懐かしくて、全てを包んでくれて

はるちゃんがここの村に来た最初の時に感じたもの
そして初めてリゲルちゃんと出会った風と同じ


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急いで辺りを見渡すハルちゃん
あちこち走り回ります


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神社の裏、木の陰
でも何処にもリゲルちゃんの姿はありません

そしてまた、悲しくなり
顔をゆがめるハルちゃん


【はるちゃん、きっとこの風は竜神様の風だよ
お手紙ありがとうって返事をしてくれているのさ】


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【リゲルちゃんのバカー!!】


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【さあ、もう帰ろうね。それにハルちゃんが泣いて居たら
龍神様も悲しくなっちゃうよ!笑顔で笑って帰ろう】

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そしてハルちゃんは夏休みが終わり
暫くおばあちゃん家に来る事はなくなります


実家に帰る前に、はるちゃんはもう1度
竜宮神社に立ち寄る事にしました


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そこには、置いて来たお手紙はなく

なぜか狛犬さんが口に手紙を加えていました



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よく見ると狛犬さん
どことなくリゲルちゃんに似ている

ハルちゃんは神社と狛犬さんい手を合わせて

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また遊ぼうねと、お祈りをしました


これがハルちゃんの楽しくて
大好きな大好きな夏休みの思い出でした


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おしまい



ルシファーリゲル兎命から皆様へ

みんなもこんな体験した事、もしかしてあるかな♪
神社ではよく遊んだ記憶はあるでしょ?
そして急に見知らぬ子が現れても
いつの間にか仲良くなって一緒に遊んだりしなかった?

それは幼心なんだよ

人間は大人になるにつれて、夢やワクワクを失っていく
いつしかピーターパンの様に
妖精が見えなくなってしまうんだ
そして一生懸命に走ったり、泥だらけにならなくなったり

その記憶はどんどん薄れて行き

「あの」見知らぬ子と遊んだ記憶は消え去り
残っていても、いつしか自分の枠に当てはめて


【近所の子だったのかな?】と

この現実世界での答えを探し
その殻に閉じ込めてしまう

それが大人になるって事なのかも

でもね

僕達、第7感を持っている人間達はね
その「幼心」を忘れていないだけなんだ。それだけの違いなんだと思う
君は何か声が聞こえても「気のせい?」で終わらせてしまう
耳鳴りがしても「疲れているのかな」

いつしか仕事や家事に追われ

神社に行く事もなくなり
自然で遊ぶ事もなくなる

だからあの「幼心」がとても大切なんだと思うよ
無邪気で世界が平和で、わくわくに満ち溢れていた
よくさ、空からのメッセージを受ける人達はね

【わくわくを大切に】って言うでしょ

何で態々、空の人が「わくわく」なんて言うんだよ!って思うじゃない

でもその意味もここなんだ

あの頃の君が、心に存在すれば

【また聞こえてくるんだ】

だからね、とても大切なんだよ。君の記憶は
もしこれから世界がAIに変わっても
ロボットがシンギュラリティを迎えても
絶対に人間に勝てない物が存在する

それはね

「君の思い出だよ」

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君の思い出は誰にも奪えないし、誰にも勝てない物なんだ

だからそれを思い出すのに「夕日」がとても大切
夕日の中には君の記憶の欠片が入っている

ヒントは「光」だよね♪


そして風の匂い
昔は沢山、風の匂いを感じていたはずだ

そしてたまにその風が吹くと

【あ、何か懐かしい風の匂いがする!】

そんな経験あるでしょ よく思い出して

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それが本当の君なんだよ♪


「僕は君と出会っている」


それは幼心のあった君
それは夕日に包まれていた
そしてね


【あの風から全ては始まったんだよ】

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1度でいい、1度で良いから
君の思い出の場所に行ってみて

そこには小さな社「氏神様」が存在しているはず

そしてその時に遊んだ友達をみんな思い出すんだ
あの場所、その場所で心穏やかに感じて見て
きっと居るから

そして夕日も同時に存在している
それが「懐かしさ」の答えなんだ
あの始まりの風はいまでも
風の吹き抜ける場所を目指している

幼心は君自身
さあ、一緒に連れて未来を歩こう
それが、今の僕達に求められている答えなんだ


過去・現在・未来は同時に存在している
それは君の中で輝く
だって、この世界は君が誕生してから始まっているんだよ

未来へ歩こう
そして未来を託そう

美しき緑の星は夢ではない。きっと作れるよ


ルシファーリゲル兎命より


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※コメント解放しております
みなさまのご感想などお待ちしております
また、アニメーターの「ひーくん」の応援コメントもお待ちしております

※動画での公開は只今不具合が発生しております。少しお待ちください

また、この絵本は改善(読みやすく)をして
絵本として皆様にお届け出来る日を夢見ています
それには沢山の方のお力が必要になります
どうか、気に入りましたら
沢山の方のいいねとシェアを、心よりお願いを申し上げます。

スピンオフ「はるちゃん」も・・・・あるかも♡
上の「7色竜」の画像はひーくんから、皆様にお守り画像として頂いております♪

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