『自分の居場所を３つ持つ』というアドバイスがあった話

先日、ちょっと考えさせられる話を耳にした。

心を安定させる生活を送るためのポイント。

『ナニ...?!?!』

うつ人の私にセリフ話きかせたら、そりゃ耳ダンボにして聞いてしまいますよ。

うつ経験者にとって何より怖いのが、『再発』...。

先生の話によると、

１回目のうつ経験者の半分近くが再発し、

２回目の鬱経験者の７割り近くがまた再発し...

と言った感じで、繰り返すほどに振り返してしまう確率が高まる傾向があるとのこと。

だから、日常生活で何かを決断するときに自分に問うことはコレ。

「この決断は私のメンタルにどういう影響を及ぼすか。」

極論、コレに尽きる！

いくら周りから凄いだの、おめでとうだの言われても

裏では、自分のメンタルがひっそりとダメージ受けたら全く意味ないわけで

一見良さそうに見える物事や人との付き合いが、

実はじわじわと己の心に負荷をかけていたってことは結構ある話。

何かを決めるときって、

頭で考えるだけじゃなくて心にも問うことは大事だな、と

日々自分に言い聞かせ、己の虚弱なメンタルをなんとか守ってあげれるように努めている。

随分前置きが長くなってしまったが、

今日の話は、「心を安定させる生活を送るためのポイント」について語られていたものを紹介したく、この記事を書いている。

結論から言うと、

「自分の居場所を３つ持つ」

これがポイントなんだそうだ。

まあ、これはもちろんメタフォー的表現なんで、家庭を３つもてとか、３軒家を持てとかそういうことでは決してない。

ここに私の居場所があると感じれる、心の拠り所とも言える３つに身を置く、

と言った方がわかりやすいだろうか？

例えば、

１、家庭（家族）の時間

２、学校生活　　

３、趣味の音楽サークル

みたいな感じ。

あ、これ、

ただこれに時間を多く使ってるとか、

ないと困るものとかそういう話じゃないんで、そこを履き違えないよう要注意です。

自分の心をチャージしてくれる存在で、大きな喜びを見いだせるものってことじゃないと意味ないんです。

例えば、家庭がうまく行ってなくてストレスの元になってる人だっているだろうし、仕事や学校が辛くて苦痛でしかない人もたくさんいることでしょう。

数年前の私なんてまさにそれで、

前夫とのギスギスした苦しい生活、社畜と化したサラリーマン生活の時代は、無いと困るけど心の拠り所では全くなかった。

でも頭のことはこの事でで毎日いっぱいいっぱいになっていて、

当然「心の安定した生活」なんて、ほど遠かったです。

今は現パートナーの存在とか、ちっちゃいけど自分の会社とかに、自分の居場所を感じれるようになって、数年前の私が見たらびっくりするだろうなって思う。

でも私にはまだ３つ目が見つかってない。

「２つもあれば十分。欲張る必要ない。」とも思ったけど、

よく考えたらこれは欲張るとかの話ではなく、バランス問題ということに気がつく。

どんなに仲の良いカップルでも、順調に行ってる仕事でも

問題が全くないとか、心が見出されることがないなんてことはあり得ない。

例えば、もしパートナーとの関係がぐらついたとき、

私の意識はもう一つの心の拠り所の仕事に全部向かいがちになるかもしれない。

それがひどくなると、仕事に依存してしまう可能性だってある。

大袈裟に聞こえるかもしれないが、人間の心って結構不安定なもので、

何かのはずみで、気づかぬうちに何かに依存している事はよくあることだ。

しかも、初期の頃は本人も周りも気づかないことが多い。

そうなると、人は冷静に物事を判断して対処することが難しくなってしまう。

動揺した心のままでは、本来些細な問題だったはずの事さえも

いつの間にかどんどん不必要に拗らせ、

その悪循環がさらに深い依存の闇に私たちを引き摺り込んでいく...

なーんてことは

私を含め、実は多くの人が経験しているはずだろうと思う。

じゃあ、もし心の拠り所が３つあったとしたら。。？？？

３脚が常に安定できるように、３つの拠り所の１つが危機に陥っても

なんとか１つに依存せず、バランスを保ち続けれるのだ。

さっきの例で言えば、パートナーとの間に何か問題が起きても、

仕事と音楽サークルの仲間との時間があることで、どちらかだけにベッタリと依存してしまうことがあまりないだろう。

心の安定がある程度保たれていたなら、パートナーとの問題も冷静に解決の道を探る余裕だって出てくるだろう。

無意味に状況をこじらせる確率がグッと低くなるし、心の負担やプレシャーがずっと少なくて済む。

そう気づいたら、なるほど〜と妙に納得した。

メンタル激弱の私にとっての、3つ目の心の拠り所ってなんだろう？？

焦って無理に見つける必要はないけれど、

もし自分の大事な3つ目を見つけられたら、きっと相当幸せ感じちゃうだろうなぁ...！

と、すでに顔がニヤけた。