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韓国博物館#02.国立中央博物館〜世界有数の博物館で国宝・宝物を鑑賞しよう〜

 本日は、広大な敷地に30万点もの所蔵品を有する国立中央博物館をご紹介します。

 国立中央博物館の最寄り駅は二村駅で、2番出口からは博物館へ直接つながる地下通路があります。


韓国国立中央博物館(국립중앙박물관)

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 ソウル市龍山区(용상구)に位置する国立中央博物館(국립중앙박물관)はアジアでも最大級の博物館です。2005年にリニューアルオープンしました。

 本館は東館と西館に分かれており、延べ床面積4万1469坪というこの規模は世界でも6番目の大きさだそうです。所蔵品の数は30万点に上り、常設展には約1万5000点の文化財が展示されています。なかでも国指定文化財国宝は約60品、宝物は約80品所蔵しており、歴史的・文化的価値のある作品を数多く鑑賞することができます。

 敷地面積約93,000坪を誇るこの博物館では、野外庭園も楽しむことができます。野外スペースにある石造物庭園には、国宝5点と宝物9点を含む統一新羅時代から朝鮮時代までの石造文化財(支石墓、石塔、浮屠・浮図、石燈、石碑)と普信閣鐘があります。

 また、博物館の本館手前にある鏡池には青磁亭もあり、ゆったりした時間を楽しむことができます。

 その他にも、子ども博物館、図書館、ミュージアムショップ、レストラン、カフェ、劇場「龍」、国立ハングル博物館があり、家族でも楽しめるような空間がたくさんあります。


■ 観覧情報 ■

 現在、観覧するには公式サイトにて事前予約が必要となっています。

 最新の開館情報は以下の公式サイトでご確認ください。
 日本語ページもあります。

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◆常設展の概要:1階 

<先史・古代史>

 朝鮮半島で人類が生活し始めたとされる旧石器時代から、高句麗・百済・新羅の三国時代を経て、統一新羅と渤海が共存した南北国時代に至るまでの歴史と文化を時代別に展示しています。

<中世・近世>

 高麗時代から朝鮮王朝、そして、大韓帝国時代までの歴史と文化を時代別にテーマに沿って紹介しています。

◆常設展の概要:2階

<書画> 

 筆画と色彩で表現された韓国の伝統書画を鑑賞できます。格式高い様々な書画の作品と巨大な儀式用仏画が見所です。

<寄贈点>

 寄贈者が生涯をかけて収集した文化財の美と価値を共有できる空間です。韓国の古美術品や世界各地の作品が鑑賞できます。

◆常設展の概要:3階

<彫刻・工芸>

 韓国仏教の彫刻と工芸文化の真髄を楽しめます。特に世界最高傑作の一つである半跏思惟像を始めとする優れた仏像と韓国陶磁器文化の精髄が見られます。

<アジア>

 中国、日本、インド、中央アジアなどの伝統と多彩な文化を鑑賞することができます。アジアの共通性と多様性を学べる空間です。

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◆展示品(写真)

 基本的に館内では、フラッシュを焚かなければ写真撮影OKです(特別展や別途注意書きのある場合は除きます)。

 ということで、ここからは常設展の一部を以前撮った写真を用いてご紹介します。

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 公州麻谷寺掛仏

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 一番迫力のあった文化財がこちらの仏教絵画です。

 縦11m、横7mにもなるこの公州麻谷寺掛仏は1687年5月に麻谷寺の僧侶と信者たちの希望によって完成し、現在は宝物第1260号に登録されています。

 中央に描かれているのは釈迦牟尼仏で、「釈迦牟尼が蓮の花を携えている姿は、言葉ではなく心で真理を伝えたという『拈華示衆』に由来している」そうです。


 半跏思惟像

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 この博物館で最も有名なのがこちらの半跏思惟像で、以下のような説明がされています。

「日本の国宝第一号である京都の広隆寺にある半跏思惟像と酷似しており、古代韓国から日本に仏教文化が伝来したことを伺わせます」


 この像は韓国に来たばかりの頃に、友人に連れられて観に来たことがありました。そのときは、「案外小さいな像なんだなあ」と思った記憶があります。しかし、そのイメージが強すぎたのか、今回は真逆の印象です。

あれ? こんなにデカかったっけ??

 全くもって、思い込みというものは、誠に恐ろしいものであります。


◆歴史の道

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 本館にある常設展示館1階の長い廊下を「歴史の道」と呼びます。ここでは、統一新羅時代の890年に造られた月光寺円朗禅寺塔碑と高麗時代の1348年に作られた敬天寺十層石塔(上記画像)を鑑賞することができます。

※常設展<アジア>の解説の下に添付した写真の奥中央に小さく映る物体が月光寺円朗禅寺塔碑です。

 敬天寺十層石塔は、韓国で初めて大理石で作られた石塔です。

 基壇部には小説『西遊記』の場面、獅子、龍、蓮華が、第1〜4層には仏や菩薩による法会が、そして、第5〜10層には手印を結んだ仏が彫刻されています。

 1907年に日本の宮内大臣である田中光顕によって密かに日本へ持ち出されましたが、イギリス人ジャーナリストのE・デベルとアメリカ人ジャーナリストのH・ハルバートの尽力により1918年に返還されました。

 その後、酸性雨や風化などによって石塔の状態が悪化したため、1995年から解体・修理が行われました。博物館では2005年のリニューアルオープンを機に展示されています。


✓ 博物館の解説アプリを使おう

中央博物館アプリ日

 中央博物館を含む、全国に在る国立博物館専用の解説アプリがあります。

「National Museum of Korea」で検索すると出てきます。日本語版もあるため、ダウンロードしておくと役立つと思います。また、博物館内はWi-Fiが整っているため、その場でダウンロードすることも可能です。

中央博物館アプリ韓

 アプリでは音声解説も利用できます。また、館内でBluetoothを利用すれば、近くにある解説付きの展示品を教えてくれるため、好きな作品を詳しく見て回りたいという方にはおすすめです。

 ただし、日本語版は韓国語版に比べると解説してある展示品の数が少ないです。そのため、韓国語が分かる方は韓国語版、または、英語版のご利用をおすすめします。
 とはいっても、時間とともに改善されて行くとは思いますが・・・。


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 こちらの博物館ですが、上記以外にも、様々なテーマの特別展も開催されているので、定期的に訪れたい博物館です。

 興味のある方はぜひ。

 ではでは😊



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