韓国美術館#02. ソマ美術館~くまのプーさんがやって来た~
以前ご紹介した漢城百済博物館から歩いて5分もしない場所にソマ美術館があります。昨年の初めに開催していた『くまのプーさん展』の様子とともに、今回はこちらの美術館をご紹介したいと思います。
SEOUL OLYMPIC MUSEUM OF ART(소마미술관)
ソマ美術館(소마미술관)はソウル市松坡区(송파구)にあります。
地下鉄の最寄り駅は9号線漢城百済(한성백제)で、2番出口からは徒歩5分でアクセスできます。
ソマ美術館の英語名は Seoul Olympic Museum of Art 。これを略してSOMA美術館と呼ばれています。
1988年のソウルオリンピックを記念して作られた広大なオリンピック公園に設立された美術館です。各スポーツの収益金を芸術分野に還元する目的で2004年に建てられたそうで、毎年様々な企画展を行なっています。
最新の観覧情報(英語)は下記ページでご確認いただけます。
オリンピック公園
ソマ美術館のあるオリンピック公園には、世界各国の芸術家たちが制作した彫刻を鑑賞することができます。秋や春など気候の良い季節には、彫刻を見ながら公園を散歩するのも良いかも知れません。
ただし、冬はおすすめできません。
ソウルの冬は川の水が凍るほど寒いのでーー。
くまのプーさん展
この日は『くまのプーさん展』を観に行きました。
”Winnie-the-Pooh: Exploring a Classic"
Exhibition organized by the Victoria and Albert Museum, London
"너 혹시 기억하니? 우리가 처음 만난 그날을"
안녕, 푸 展
海外からの有名作品ということで、入場料は韓国の美術館にしては高めの 15,000ウォンでした。ただこの展示はかなり人気だったようで、当初予定していた期間を延長して開催されていました。
写真撮影OKとのことだったので、展示の様子をご紹介したいと思います。
◆ラフ画と原画の世界
こんな貴重なものが見られるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。これらすべてをイギリスから持ってきたと考えると、入場料が高くなるのは仕方ないことですね。
穴から出られないプーさんをみんなで引っ張る、あの有名なシーンでしょうか。可愛らしい。
”行こう!”
”どこに?”
”どこでも”
ともに最後の旅に出るクリストファーとプー
◆プーさんの世界
館内全体がプーさんの世界になっていました。
作者であるアラン・アレクサンダー・ミルン(Alan Alexander Milne)氏がスコットランド人ということもあり、プーさんに出てくる森や小川の風景はスコットランドの自然がモデルとなっているとかーー。
◆プーさんの世界を彩る魔法の言葉
’何もしないこと’
それしかすることがないまさにその時、
冒険は始まる。
"푸, 나를 절대로 있지 않겠다고 약속해 줘, 내가 백살이 됐을 때에도."
"プー、僕のことを絶対に忘れないって約束してよ、僕が100歳になっても"
푸는 잠깐 생각했지.
プーは少し考えた。
"그러면 난 몇 살이 되는데?"
”するとボクは何歳になっているんだい?”
"아흔아홉 살"
”99歳”
푸는 고개를 끄덕였어.
プーはうなずいた。
"약속할게"
”約束するよ”
ふたりはともに旅立った。
しかし ふたりがどこへ行こうが、
行く途中でどのようなことが起きようが、
森の一番高いところにある
魔法のかかった場所では
小さな男の子とくまの友達が
いつもふざけ合って遊んでいるはずだ。
◆◆◆
プーさんをこんなにじっくりと見るのは、初めてだったかも知れません。可愛いですがどこか切なさを感じさせますね。それが魅力でしょうか。
心の温まる満足度の高い企画展でした。
ではでは😊
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