#148 フレイルには気を付けましょう
皆さん、フレイルという
言葉を知っておられますでしょうか?
フレイルとは
「加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」
を指す概念のことをいいます。
健康と要介護状態との中間の段階
として位置づけられています。
身体的のみならず精神・心理的や社会的など多面的な問題を抱えやすく、
自立障害を招きやすい状態
であったりします。
フレイルは3つの種類に大きく分けることができると言われております。
①身体的フレイル
運動器の障害で移動機能が低下したり
(ロコモティブシンドローム)、
筋肉が衰えたり(サルコペニア)する
などが代表的な例といえます。
年齢が重なれば重なるだけ、筋力は自然と
低下していってしまいます。
②精神・心理的フレイル
年齢を重ねていく中で、定年退職や、
パートナーを失ったりすること
で引き起こされる、
うつ状態や軽度の認知症の状態など
を指します。
③社会的フレイル
年齢を重ねていく上で、
社会とのつながりが
希薄化することで生じてしまう、
独居や経済的困窮の状態などをいいます。
上記の3つのフレイルが連鎖、
重複してしまいますと、
老い(自立度の低下)は
急速に進みやすくなってしまいます。
フレイルの目安とされる症状には
以下のものがございます。
①体重減少:筋肉が落ちて体重が減った
(半年間で2~3kg以上)
②疲労感 :普段の生活や動作でも
すごく疲れるようになった
③歩行速度の低下:歩くのが遅くなり、
一回の青信号で横断するのが
不安になってきた
④筋力(握力)低下:タオルやぞうきんが
絞れない、ペットボトルのフタが開けにくい
⑤活動量の減少:一日中家の中で座ったり
寝たりして過ごすことが増えた
以上の5つのうち、3つ以上あてはまると
フレイル状態である可能性が高い
と言われております。
フレイルを予防・改善し
健康長寿を実現するために、
大切な3つの柱があると
考えられております。
①たんぱく質をとり、バランスよく
食事をし、水分も十分に摂取するなどの
「栄養」
②歩いたり、筋トレをしたりするなどの
「身体活動(運動)」
③就労や余暇活動、ボランティアなどに
取り組む「社会参加」
予防はバラバラに行っていくのではなく、
バランスよく三位一体で
取り組んでいくことが
大切になってまいります。
フレイルは
ロコモティブシンドロームや
サルコペニアとも
密接に関わってまいりますので、
ロコモティブシンドローム、サルコペニア
につきましても知っていただくことが
大事となります。
ロコモティブシンドローム、
サルコペニアに関しましては
こちらの投稿も参照していただけると
幸いです。