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#102 野球選手に多い脇腹のケガについて

各スポーツ競技の中で
捻る動きが入る競技はありますが、
野球選手にみられるケガとしまして
脇腹のケガがございます。

最近では、メジャーリーグのシカゴカブスに
所属している鈴木誠也選手が、
右脇腹を痛めて故障者リスト入り
してしまいました。
復帰できるまでに約4週間程
かかってしまうようです。

ここで出てきます脇腹というのは
腹筋群の中に含まれます腹斜筋を指したり
肋骨の間にあります肋間筋を
指したりします。

腹斜筋には、内腹斜筋外腹斜筋
二つがあります。
肋間筋にも、内肋間筋外肋間筋
二つがあります。

野球の投球動作やスイング動作は
体幹の回旋が主な動きになっています。

右打者のスイング動作の場合ですと
左側(非打撃側)への体幹の回旋運動が
起こることになります。

この場合、左側(非打撃側)の内腹斜筋と
右側(打撃側)の外腹斜筋が大きく作用し、
この時に起こるケガは
左側(非打撃側)の内腹斜筋が
多いと言われています。

一般的な原因は、強度を超えた
スイング動作などと考えられています。

ここからは脇腹のケガに対する
私見になりますが、
体幹の回旋動作を筋肉に頼っているうちは
これらのケガはなくならないのでは
ないかと思っております。

体幹の回旋動作は、腰を回すのと
同義ではございません。
腰椎の骨は、ほぼ回旋動作に適しません。
体幹の回旋動作は
胸椎の動きと股関節の動きが
共働することで起こります。

となりますと、腰回りに存在する腹斜筋は
過度な捻り動作をなってしまいますと
腹斜筋などの肉離れ損傷を
起こしてしまいます。

そこで、体幹の回旋動作は
胸椎と股関節の共働が大切になります。
この中で胸椎の動きが悪かったりしますと
肋間筋に負荷がかかってしまい、
肋間筋の損傷も起こりえます。

胸椎や股関節の柔軟性や関節可動域の獲得は
大事になるのは間違いないですが、
合わせて身体をひとつの
パッケージとして捉え、
体幹の回旋動作を行っていくことが
良いのではないかと考えております。

下半身と上半身がバラバラになり
動作のラグが生まれてしまうと
腹斜筋や肋間筋のケガを始め
その他様々なケガを
引き起こすことになります。

昨年の大谷翔平選手や今年の千賀滉大投手も
ケガの前の投球、スイング動作が瞬間的に
バラバラになっていました。

身体はどこかがスムーズに
動かなくなるだけで
その影響が多くの箇所に渡ってしまいます。

日常生活動作も含めましてご自身の動きが
スムーズに力感なく行えているのか
気にかけていただけると幸いです。