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#60 ふくらはぎの筋肉の役割とは

以前にも増して在宅ワーク、テレワーク
でのお仕事をされる方、
多いのではないかと思います。

通勤されていた時は、少なくとも
歩いたりされていたと思いますが、
ご自宅でのお仕事になりますと、
思っている以上に身体を動かすことが
減ってきてしまうものです。

そうなりますと、第二の心臓と
言われているふくらはぎの
活動量も減ってしまうため、
血流、リンパの流れが滞ってしまい、
免疫力が下がってしまったり
むくみの原因にもなってしまいます。

ふくらはぎの筋肉は解剖学的には
下腿三頭筋と呼ばれます。

下腿三頭筋は、
腓腹筋とヒラメ筋から構成されており
ヒラメ筋は、単関節筋に分類されまして、
足関節の純粋な底屈
(足関節を伸ばす動き)の働きがあり
足関節のみに関与する筋肉になります。

腓腹筋は
膝関節と足関節をまたぐ
二関節筋に分類され、
膝関節の屈曲(膝を曲げる動き)と
足関節の底屈(足関節を伸ばす動き)の
働きがあります。

ふくらはぎの筋肉は下半身の血流を
心臓に戻す役割があります。

下半身の血液(静脈血)は
重力に逆らう形で
戻らなければならないため
ふくらはぎは収縮することで
ポンプ機能を担っております。

よく女性の方が朝ブーツの
チャックがスムーズに上がっていたのに
夕方ブーツを履いてみますとチャックが
上がりにくくなってしまうのは
同一姿勢が続いてしまうことにより
ふくらはぎのポンプ機能が低下してしまい
血管から血液が染み出やすくなり
最終的にむくみが出てしまうことに
なってしまいます。

長時間座っている仕事などの方は
座ったままでかかと上げ、
つま先上げの動きや
脚を投げ出せる方は膝を伸ばした状態で
足関節を上下させる動きを行っていただくと
ふくらはぎのポンプ機能が
働きやすくなります。

これらの動きは長い時間続けて行わなくても
気が付いた時にこまめに
動かしてもらえると良いかと思います。

そうすることで、ふくらはぎやすねの
筋肉が動くことになりますので
血流やリンパの流れも
スムーズになり不調に
陥りにくくなります。

下半身の血流が継続的に回ることで
新しい血液が心臓から
出る形になりますので、
下半身の動きには
気を配っていただけると幸いです。