#153 暑さに慣れさせる暑熱順化
季節柄、暑くなってきておりますが、
様々なメディアで取り上げられるように
なりました言葉に
暑熱順化(しょねつじゅんか)という
言葉がございます。
暑熱順化は、熱中症対策のひとつとして
考えられております。
暑熱順化とは、身体がが暑さに
慣れることをいいます。
暑い日が続きますと、
身体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化)、
暑さに強くなっていきます。
人は運動や仕事などで体を動かすと、
体内で熱が作られて体温が上昇します。
体温が上がった時は、
汗をかくこと(発汗)による気化熱や、
心拍数の上昇や皮膚血管拡張によって
体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で、体温を調節しています。
この体温の調節がうまくできなくなると、
体の中に熱がたまって体温が上昇し、
熱中症が引き起こされます。
暑熱順化により
①発汗しやすくなり、汗をかくことにより、皮膚の表面から汗が気化・蒸発し、気化熱が奪われるため体温が上がりにくくなります。
②皮膚血管が拡張し、放熱しやすく
なっていきます。
③汗に含まれるナトリウムイオン濃度が
30〜40%低下し、汗による塩分損失が
抑えられるようになります。
暑熱順化が進むことで、熱中症になる
リスクが低下させることができます。
暑熱順化には個人差もありますが、
数日から2週間程度かかると
言われております。
具体的な暑熱順化の方法としては
・ウォーキングなら1日30分を週5回
・ジョギングなら1日15分を週5回
・入浴(シャワーだけでなく湯船につかる)は2日に1回
・筋トレやストレッチなど適度に汗をかく
運動は30分を週5日〜毎日
・サイクリングは30分を週3回
などがあげられます。
上記の方法は、人によって続けられる
方法は変わってきますが、
基本的に無理のない範囲で汗をかくことが
大切になります。
以前に比べまして、日本の特徴で
あったきれいな四季がなくなってきており
暑くなるタイミングが早くなったり、
暑さが続く期間が長くなって
きておりますので、
暑熱順化、暑さに慣れることは
命を守るという意味でも大事になります。
熱中症に関しましては
こちらの投稿も参照していただける
と幸いです。