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愛が渇いてる

最近気付いた
あたしは永らく恋愛をしていない、ということに
すっかり忘れていた
その感情すら忘れていた
昨日も今日も明日も
心情の波が無い日々を求めていた
そしたら気付いたら
昨日も今日も明日も
入れ替わっても変わらない日々を送っていた
この出来事が昨日の事なのか一昨日の事なのか明日の事なのか
すり替わっても分からない
目の前で起こる仕事を淡々と熟す
そして家に帰る
それを毎日繰り返し歳をとる
まずい、これは
歳の消費、だ
知らない間に
若さも美しさも華やかさも
気付かずに消費されている
まあ、勿体ない
「キュートロス」とでも言おうか、と

恋から自ら
遠ざかっていた訳では無い
が、しかし今思えば
他人に興味を失いかけていたのかもしれない
恋は他人に興味が無いとできない
その人のかっこいいところ
素敵なところ
つい許しちゃうところ
自分への興味は津々なのに
日々嫌なところ駄目なところばかりすぐ見つかるくせに
人の良いところは見付けられない
なんだかそういう女も男も増えたよな

きっと今のあたしも
恋愛をしても相手の嫌なところばっかり目について
イライラして
その人の良いところを見付けられずに
終わるんだ

恋愛ってもっと楽しいはずなのに

いつからこんなに貧しくなってしまったんだろう
誰かと過ごす豊かさも思い出も
すぐに潰してしまうんだ

誰かを好きになりたいのに
誰のことも好きになれない

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