ことばを積む、という癖。
「話し方」には人それぞれ癖があるらしい。
過去のNoteを振り返ってみて、自分には同じことを表現を変えて何回も言う癖があるということに気づいた。
一番最近に書いた(といっても、もう2か月前になってしまったが)記事でも、同じ意味の言葉を重ねていく、ということをテーマに書いていた。
酔ったときは同じことを何回も言ってしまっているようなので、これは自分の体に染みついた癖なのかもしれない。
ブロックを積み上げて遊ぶ「レゴ」の技術の一つに、「積層」というものがあるらしい。ブロックを積んで山や陸を表現するというのは一見単純なように見えて、立体的に見えるように積んでいくというのは実際にはとても難しいそうだ。
全く同じ単語を繰り返すのは芸がないが、少しずつ表現を変えて言葉に厚みを持たせていく、ということを一つの自分の持ち味として、新年からNoteを書いていければと思う。
それはまるで、不安定な階段を一歩ずつ踏みしめて登っていくように。
そういえば、僕がNoteを始めたきっかけとなる人がいた。
勝手に引用させて頂いて恐縮だが、杉岡みなみさんの言葉への体重の乗せ方がとても好きで、文章を書く上で凄く影響を受けている。いつも凄く魅力的な文章を書かれているが、その理由の一つは、言葉に杉岡さんの体重がしっかりとかかっていることにあると思う。
今後も、こっそりと参考にさせていただきたいと思っている。
ところで、「言葉を積む」というと僕は真っ先にこの歌を思い出す。
I came to win, to fight, to conquer, to thrive
I came to win, to survive, to prosper, to rise
冒頭に出てくるこれらの動詞は、全てfly(ここから飛び立つ)ことの類語である。winから順番に色々動詞を重ねていくことで、飛び立つ表現の重ね塗りをしているのだ。
少しずつ上昇していくメロディーと合わせて、一段ずつ高く飛びたっていくことが上手く表現されていて、僕のお気に入りの曲の一つである。