まあまあ、お暇なら私の身の上話でも。05/??話

日本に帰って、その後どうするかなんて考えてなかった。何かしなきゃ。次はどうしよう。何も決まってないことが不安で仕方がなかった。カナダであったことは考えないようにしてた。苦手な実家に帰って来てしまった。

相変わらず食べては吐いての繰り返し。もうだいぶ痩せた。でもまだまだ太っている。と思っているところへお友達数人から、もうそれ以上は痩せないようにしなよ。と。


そう言ってくれたにも関わらずそんなことないと、言葉は私の耳を通り抜けた。


親は常に正社員にはいつなるのかとそればかり。(まあ当たり前といえばそうよね。)私も少しゆっくりするなんて悪だと思っていたし、せっかく時間と高いお金をかけてとった美容師の資格を活かせる仕事をしなければいけない。と思い、もともと着物が好きで学生の時着付け師と講師の資格もとっていたので着付けの仕事をすることにした。


とほぼ同時にやっぱりもう実家には居たくなくて、当時の典型的モラハラ彼と一緒に住むことに。出発する前日本にいる時もカナダ滞在中も、散々な扱いをされた。別れたいのに別れてくれず、いつも私に追い打ちをかけてくるようなそんな人。でももう実家を出られるならなんでもよかった。


着付けの仕事は好きだったし自分の技術が上がっていくのは楽しかった。けど私以外30後半or40代半ばの我の強い女社会の着物業界、職場の風当たりは強くて、またどんどん食べられるものが減って、フリスクと0カロリーコーラでお腹を膨らます。カフェインだけでなんとか動けてるようなそんな毎日。他のものは食べては吐く。また痩せた。嬉しい。

次第にまた夜眠れなくなって朝起きられなくなって、遅刻が増えた。

どうしてか時間に起きたくても起きられなかったし、電車を降りられなくなった。どうしてか駅を間違えたり、違う電車に乗ったりしちゃうようなことが増えた。

忙しい時期がひと段落した時にもう無理ですと伝えて退社。(2回目。笑)


また自分のことが嫌いになった。また自分で決めたことなのに放り出した。そこからはもう全て受け入れられなくて、自分も、世界も、存在してることが許せなかった。このまま痩せて消えてなくなりたかった。

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