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TakeMeのコロナ克服ストーリー | 創業ストーリー Vol.2

はじめまして、TakeMe株式会社の董路(ドンルー)と申します。
TakeMeはこのたび、株式投資型クラウドファンディングによる資金調達に挑戦することになりました。

このnoteでは、私が何者であるのか、どんなビジョンを持ってTakeMeの事業を運営しているのかを皆さまに知っていただくため、数回に分けて創業の想いや、TakeMeが目指す世界について、お伝えしていければと思います。

第2回となる今回は、事業開始からコロナ禍によって迫られた苦渋の決断やどのように克服したかをお伝えします。

※TakeMeのクラウドファンディングは2024年1月10日(水)19:30から開始します。募集ページは以下のURLからご覧いただけます。



コロナ前の急成長

2016年にサービスをローンチして以来、日本美食(TakeMeの旧社名)は日本の飲食業界と国人観光客の課題を同時に解決することを目指し、試行錯誤を日々繰り返しながらも、各KPI指標は順調に伸びていました。2018年シリーズAまでには約11.4億円のエクイティ調達を完了。その後もインバウンド予約サービスは高まる訪日観光客数の急増も後押しし、月間予約取扱額は継続的に拡大していました。また、2019年にはQR決済サービスをTakeMe Payとしてリブランディングし、代理店ネットワークを全国に拡げ、加盟店開拓を日本全国へと展開しました。さらに海外決済ブランドだけでなく、いち早くPayPayとの接続も完了し、取扱領域を国内決済ブランドへと拡げる足がかりを作りました。そして光栄にも2019年12月号Forbes Japanで「200 Superstar Entrepreneurs」に選出されました。

順調な事業推進を図っていた2019年の終わり、突如コロナの足音が聞こえ始めました。その後、急速に全世界へとコロナが感染拡大していく影響度を鑑み、元々想定していた2022年での上場目標は白紙に戻さざる得ない状況となりました。

コロナにより全ての計画が破綻に

2020年3月とうとう政府による外国人の入国規制が敷かれ、その翌月には緊急事態宣言が発出されました。弊社売上はわずかこの2ヶ月で95%減少。さらにクロージング目前だったシリーズBの資金調達も複数の海外機関投資家からパンデミックを背景に突然の出資キャンセルの連絡。わずか数日で着金を予定していた8割近くの投資契約を失いました。

これにより上場準備どころか、今後の運転資金も厳しい見通しとなり、弊社は危機的な状況に直面しました。コロナがいつまで続くか不透明な中、COO池本を中心に連日主要メンバーで会議を行い、即座の対策アクションを検討していきました。

コロナ前、弊社の基本戦略はマーケットシェアの獲得に重きを置いた取扱額(GMV)を最重要KPIとしたトップライン重視経営を行っていましたが、180度方針を転換し、如何に収益を創出するかを最重要テーマとしたボトムライン重視経営へと舵を切る事を決断し、また現行のサービスのマネタイズモデルを見直す等、考えられるありとあらゆる策を講じました。

わずか1ヶ月で新プロダクト「TakeMe Order」をローンチ

緊急事態宣言以降、弊社加盟店であった飲食店一軒一軒を訪問し、今この事態に何に困っていてどの様なデジタルソリューションを求めているか直接ヒアリングを行いました。その結果、テイクアウトやデリバリーといった店外売上の創出に貢献するオーダーシステムであれば当時の飲食店が抱える課題を解決できると確信し、新たなプロダクトの開発に着手しました。チームのすさまじい努力により、わずか1ヶ月でプロダクトローンチを果たし、このオーダー管理システム「TakeMe Order」が、その後数々の人気飲食店に導入されていき、現在の弊社サービスの1つの柱になっています。

極限までの経費削減と生き残るための覚悟

コロナ禍突入以降すぐにTakeMe Pay弊社持ち出しキャンペーンの停止、決済手数料率の見直しや代理店プログラムの終了、さらにオフィスコストの削減のためシェアオフィスへの移転などをトップスピードで進めましたが、それでも人件費の削減にもメスを入れる必要がある事は明らかでした。即時に役員報酬の支払いはストップし、既存メンバーも期間限定で給与カットを行わざるを得ず一部メンバーには退職勧奨を行う事態となりました。この際、誰一人弊社経営陣の決定に反論する事なく、全てを受け入れてくれたメンバー達には心から申し訳なく思い、また頭が上がりません。当時のメンバー達の理解があったからこそ今こうして弊社TakeMeは、生存する事ができています。

感謝し尽くせない、かけがえのない支援者達からの資金調達

「TakeMe Order」のローンチや大幅な経費削減の実行に加え、厳しい環境下の中でも当社存続の為、新たな資金調達は不可欠でした。なかなか思うように資金調達に至らず模索している中、手を差し延べてくれたのは親交の深い、実際にTakeMeサービスを導入頂いている飲食グループKUURAKUの創業者である福原さんでした。既に弊社株主であった福原さんの追加出資を皮切りに別途お繋ぎ頂いた複数の方々からも弊社への投資を決めて頂きました。弊社のみならず例外なくコロナの影響を大きく受けている中、弊社への投資を決めて頂いた恩は一生涯忘れる事はありません。
また弊社ビジネスのポテンシャルと希少性を評価頂いた政府系金融機関からの融資も決定した事で何とか一難を越える事ができました。今後どんな時もこの時に助けて頂いた支援者の方々への感謝の気持ちを深く噛みしめ、邁進していきます。

長いトンネルの先へ

聖域なきコストカットや資金調達が上手くいかない日々など、長い長いトンネルをチーム一丸となり、ただひたすらに前を向いて立ち向かってきました。これまでのサバイバルは全て、チーム、クライアント、株主の協力の結果であり、長いコロナというトンネルの中にいても希望を持ち続け、クライアントへ価値を提供し続けた結果であると実感しています。
ビジョン、ミッション、バリューの力を信じ、これからもTakeMeは成長を続けます。

次回は、TakeMeのチームについてお伝えします。

TakeMeは株式投資型クラウドファンディングに挑戦します

TakeMeは、私たちが目指す世界の実現に向けて仲間を増やすことを目指して、株式投資型クラウドファンディングを開始する予定です。

10.5万円からTakeMeの株主になることができますので、ぜひ一緒に事業を推進していただける仲間をお待ちしています。


▼プロジェクトページはこちら
(クラウドファンディングは2024年1月10日(水)19:30からスタートします)

▼TakeMeのサイトはこちら


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