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『お花とエッセイ』作品集 その5

自分でも書きました、『お花とエッセイ』。

「企画者として自分も書かないと!」というよりはですね、記事を書いていたら「あれ、これ、お花とエッセイやん」となりました。

買い物にいくとかわいい花瓶が気になり、お花屋さんの前を通ると何も買わないのについ立ち寄ってしまいます。知らず知らずのうちに、頭の中がお花畑です。割としあわせです。

しあわせのお裾分け第5弾、今日もステキな5作品を紹介します!

21.ももとすずらん

仏教系の幼稚園に進む友達が多かった、幼少期のささみさん。「お釈迦様にお供えするんだ」と、うれしそうに自宅から花束を持参する姿を目にしては、「どうして自分だけ違う幼稚園なんだ」と泣いてしまっていたそう。

不安と寂しさで始まった幼稚園生活でしたが、気が付くと憂いた気持ちを吹き飛ばすかのように楽しい日々になりました。クラスの名前はすべてお花で、ささみさんは「ももぐみ」さんでした。そのクラスの日曜参観で、後ろの席の男の子の顔面をアンパンチした思い出がとても微笑ましいです。

大人になり、同級生の結婚式を機に、当時の担任の先生と再会したささみさん。お花を持参する仏教系の幼稚園に憧れていたことや、アンパンチの話をすると、先生はぜんぶ覚えていてくださいました。

ももぐみでの思い出に、そしてささみさんの誕生花でもある「すずらん」のエピソード。ふたつのお花にまつわるやわらかい日常が、「明日からもがんばろう」と前を向かせてくれるような記事でした。


22.なっちゃんのサルビア

なっちゃんの通っていた小学校では、夏休み前に一人一鉢、「サルビア」を持ち帰って自宅で育てたそうです。2ヶ月後に赤く燃えるような花が咲くの楽しみに、ご自身の名前を書いたネームプレートを土に挿し、たっぷり水をあげてかわいがったなっちゃん。

が・・・。

三日坊主よりは粘ったものの、水やりが2日に1回、3日に1回・・・と、徐々に関心が薄れていった。

夏休みは終わり、新学期。枯れ果てたサルビアを手提げ袋に入れて学校へ持って行く日が来ました。家まで迎えに来てくれた友達のサルビアはもうすぐ花が咲きそう。それを見ていると恥ずかしさが改めて込み上げてきます

渋々、玄関脇に置いてある袋に入れたサルビアに手を伸ばします。


━━あれ、サルビアが、、それにこのメモは・・?


ぱぁっと顔が明るくなるような、あたたかい家族の思い出のおはなしでした。


23.# TLを花でいっぱいにしよう

お子さんの成長とともに、カメラで撮るものも変わってきた夕凪遙さん。重い一眼レフを持ち歩く頻度も減り、偶然で一瞬の出会いをスマホで撮影し、その小さな発見をSNSでつぶやくようになりました。

いつからでしょうか、つぶやきに決まって早くいいねをくれる、「バラ」のアイコンの人の存在に気が付きます。「あ、また来てくれた。」と、ハートのやり取りがしばらく続いた頃、ふとDMが届きます。

「突然のDMで、失礼します。あなた様が載せてくださる花々に、とても癒されています。
私は自分で見に行くことが、できません。勝手ですが、綺麗な写真を楽しみにしております。」

「うまく返信できたか、覚えていない」という夕凪さん。そのあと、日々の雑用に追われいつしか投稿の頻度が減り、そのままになってしまったとのことです。

2020年、タイムラインを賑わす「# TLを花でいっぱいにしよう」のハッシュタグを見て、バラの人のことを思い出しました。カメラロールから懸命に探し出した花の写真を、昔と今のハッシュタグを並べて投稿。

果たしてつぶやきは、バラの人に届いたのか。
続きはぜひ記事にてお楽しみください。



24.母が一番喜んでくれた花

うちの母にはプレゼントをしないことをおすすめします。

意外な書き出しから始まるこちらの記事。どういうことかというと、スピカさんのお母さまはどうやら、「自分が欲しいもの」以外にはどこか塩対応らしいのです。

そのお母さまを喜ばそうと挑戦しつづけるスピカさん。弟さんと一緒に悔しい思いをする日々が続く中、ふとあることを思い出します。それは、お母さまが、スピカさんの描いた花のイラストを見ると毎回手放しで褒めてくれることです。

いつだったか、美術の授業で絵手紙を書くというものがありました。その時に私が描いたホトケノザのイラストを気に入ってくれたのを思い出したのです。今も大切にしてくれていると知ったときは驚きました。

そこからスピカさんの「母を何とか喜ばせたい作戦」が再始動。お母さまにあげたものは何だったのか。ぜひ記事の中で、作戦の行方を見届けてみてください。


25.菊人形は、毎年ずっと見続けると思っていたあの秋の日

大阪の枚方市にあるテーマパーク、「ひらかたパーク」。そこで秋になると開催されていた「菊人形展」に、幼いころのせやまさんは毎年のように訪れていたんだとか。

その日をいつも楽しみにしていた、せやまさん。実はこの日は、菊人形を見る以上に、お母さまの手作り弁当と遊園地が楽しみな日でもありました。

「きっと来年も、こんなふうに来るんだろうな。」、そう思っていた当時。子どもの頃に毎年の恒例行事だと思っていた出来事は、今振り返ると、人生の中でほんの数年間の出来事だったりします。せやまさんは当時の気持ちをこんなふうに綴っていらっしゃいます。

この家族の形が、ずっと続いていくと信じ、
幸せな安心感を覚えていたのでした。

寂しさと、懐かしさと、そして辺りをやさしく菊の香りが包むような、しあわせな家族の思い出のおはなしでした。


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こちらの作品紹介、「過去のものも含めてほとんど読んでるよー!」という方がいらっしゃったらぜひコメントで教えてください!個人的にお礼に伺います!


これまでの作品集はこちら↓
『お花とエッセイ』作品集 その1
『お花とエッセイ』作品集 その2
『お花とエッセイ』作品集 その3
『お花とエッセイ』作品集 その4


yuca.さんの作品集はこちら↓
お花とエッセイ応募作品集その1
お花とエッセイ応募作品集その2
お花とエッセイ応募作品集その3
お花とエッセイ応募作品集その4

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