見出し画像

『お花とエッセイ』作品集 その2

10/15まで募集中の『お花とエッセイ』コンテスト

応募いただいた作品をひとつひとつご紹介しておりまして、今回は「その2」です。
(その1はこちら。作品紹介についての思いみたいなものも、その1に書いています!)

応募しようかな〜とお考えの方はご参考に、そして応援してくださる方はぜひ、みなさんの記事に遊びに行っていただけるとうれしいです。

6.ばばの想いと花と絵、ときどき孫。

お花の絵を描くのがお好きなおばあさま。庭にあった小屋がアトリエ代わりで、むぎあじさんはよく、水彩画を描くおばあさまの横でお花の図鑑を読んだそう。

ある日のこと。絵の展覧会に行く際、当時のむぎあじさんのファッションを巡って、おばあさまを大変困らせてしまう出来事が起きます。お気に入りの半ズボンのサロペットは、銀座の展覧会には合わなかったのかもしれません。

わんわんと泣いてしまうむぎあじさん。見かねたおばあさまは、仕方なく折れてくれます。——が、手を繋いで向かった先は展覧会ではなく……。

少しだけ大人になった、おばあさまとの大切な思い出を教えてくださいました。


7.山吹色に、小さな黄色のエンブレムを。

「このタンポポちょうだいね!」

スーパーでお刺身を買うたび、目を輝かせる娘さん。「ふふふ、これは、タンポポじゃないんだよ」と言いつつ、実は子どもの頃のとき子さんも、同じように思っていたそう。

4歳の頃、とき子さんはお父さまのご実家の茨城県に移り住むことに。そこは車がないとやっていけないような地域。都会暮らしで車を持っていなかったとき子さん一家にも、ついに車がやってきました。黄土色にちょっと山吹色を混ぜ込んだような色の、「日産ローレルメダリスト」。

外国の車みたい…!と興奮するとき子さん。そこであることを思いつきます。そうだ!お刺身についてる黄色い花で車を飾りつけよう!

納車したばかりの車にセロテープをペタペタ貼るとき子さん。それを見て大いに慌てるお父さま。無邪気さに思わず微笑んでしまう、ステキなエッセイでした。


8.母に贈る花

和世さんが「お花」と聞いて思い浮かべるのは、お母さまのこと。5月の母の日と、9月の誕生日にはお花を贈っているんだとか。

贈ったお花を花瓶や壷にきれいに生けてくれて、いつもその写真を送ってくれるお母さま。嬉しそうに生けるお母さまの姿は、「次もまたお花を贈ろう」という気持ちにさせてくれます。

お花を買うお店は決まっています。筋金入りの方向音痴である和世さんが、迷わずに行ける場所にあることも選んだ理由のひとつ。でも一番は、選んでくれるお花がお母さまの好みにぴったりだから。

どんな花になっているのか、私もドキドキする。自分で買っておいて世話がないが、私も届くのが楽しみなのである。

お花はもらう側も、贈る側も楽しめる。読みながらそんなことを思いました。


9.花を学ぶ

お花についての小説を書いたことがあるという、数理落語家 自然対数乃亭吟遊さん。その小説自体もすごく気になるところです。

あるとき、学名や遺伝のことなどを調べていく中で、植物学会にも参加することになったそう。その会で芳名帳に名前を書く際、あることに気がつきます。

それは、名前の書き方の見本に、亡くなった高名な植物学者の名が書かれていたこと。顔を上げると、受付の男性がニヤリとしています。

植物に詳しいものだけが判るジョークに気づくことができ、自分なりの学びが得られていることが実感できて嬉しかった。

こんな楽しみ方もあるんだ!と、新しい観点からのエッセイにとても感心しました。


10.花を飾る~自分のために出来ること~

お花が大好きで、2週間に1回、切り花が定期的に届くようにしているというゆずさん。お子さまが小さい頃は花瓶を倒されたりして、なかなかお花を楽しめない時期もあったそうです。

今は毎朝の出勤前に、花の茎を切り、水替えをするのが日課になっていらっしゃいます。そのルーティンのおかげで出勤前に一呼吸置けて、家庭から仕事への切り替えもうまくできていらっしゃるんだとか。

家の中を明るくしてくれて、さらに気分も盛り立ててくれるお花。結びの「さぁ、今日も元気に!」を読み、ぼくも元気を分けていただきました。



一緒に運営しているyuca.さんの紹介記事はこちらです。

専用のマガジンも作っています!関連記事はすべてこちらに入ります。


みなさんの記事を読むのが楽しくて、noteで自分の記事を書くのを忘れてしまいがちな今日この頃。次に読みたい本がどんどん本棚に並べられていくように、書きたい記事がnoteの下書きに溢れはじめています。

……充実のnoteライフ!!

引き続き楽しんで参ります!

画像1






毎月引き落とし明細に「note 100円」という文字が3スクロール分くらい並んでいて震えます。サポートいただけると震えが少しおさまります。いただいたサポートは誰かの震えを止める為に使いたいと思います。いつもありがとうございます!