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魅力ある文章の秘訣ってなんだろう

生まれてこの方、「ライブ」と名がつくものに参加したことがない。緊張する。人前でウェイウェイと騒ぐのが恥ずかしい。

ついこの前まで、最も身近なライブ経験が『CDTVライブ!ライブ!』をテレビで観ることだった。ヤバTの『ウェイウェイ大学生』を聴くのがぼくの中のMAXウェイウェイだった。鳥貴族でサワーで乾杯したあとスポッチャでオールナイトしたことはもちろんない。

そんな自称ライブ恐怖症のぼくが、先日、はじめてライブ配信に参加した。ウェイウェイと騒がなくて良さそうな配信だった。事前申し込みも受け付けていたけど、「当てられたらどうしよう」と謎の自意識過剰っぷりを発揮し、当日こそっと参加した。

✅配信の概要

参加したライブ配信は、noteが主催の
『”推し”の魅力を伝える文章の書き方講座』だ。


三宅香帆さんのことは、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』を読んで知っていた。気になるところに付箋を貼って、大切に本棚に並べている一冊だ。今回のライブ配信を機に付箋部分を読み直してみると、以前よりも文章を勉強したからか、ストンと腹落ちする部分が増えた気がする。

配信の中で三宅さんは、記事を「書く前」、つまり本を読むときのポイントについて、こう言っていた。

とにもかくにも「面白いところ」「好きなところ」「違和感のあるところ」をマークしておくおと

まさにマークの大切さを実感した出来事だった。


このように配信では、
「”推し”の魅力を伝える文章の書き方」を、

①書く前
②書き出し
③書き終える
④修正

の4つに分けて説明してくれている。


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✅めっちゃ首を縦に振ったところ

「プリン側の気持ち」など気になるワードはたくさんあったけど、1番納得したのは、③書き終えるの中の「ありきたりな言い方を避けること」だ。

配信では「最高」という言葉が例に挙げられていた。「最高」と言いたくなるところを、どういうところが最高だったのかと「細分化」して、ありきたりな表現にしないこと。

これが、「”推し”の魅力を伝える文章の書き方」の1番大切な部分だと感じた。


近藤康太郎さんの『三行で撃つ』からも例をあげると、ハラハラする内容の映画を観て、
「スリリングな展開に、思わず手に汗握る」と書くのがありきたりな言い方にあたる。

これを避けないといけない。

むずかしいけど、おもしろい部分でもある。

そうして、あとから思い出しても首筋のあたりに感じるような、高いところから一挙に落下するようなあの感覚、スリルを、読者に伝えるんです


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✅ライブ配信ならではのたのしみ

今回の配信はアーカイブとして公開されている。改めて見返してみると、ライブ配信ならではのたのしみがあったと気付いた。

それは、チャット機能。配信中にリアルタイムで感想や質問が寄せられていて、三宅さんはかなり丁寧に質問をひろって回答していた。少し時間を押してでも、なるべく全部に回答しようとしている姿に好感が持てて、ぼくも質問しようかと思ったほどだ(ライブ恐怖症のぼくにはもちろんまだ無理だった)。

そしてチャット欄には、配信のポイントを要約してこまめにコメントをしてくれる方がいたり、その人に対してきちんとお礼を言う方がいたりと、なんて民度の高いライブ会場なんだろうと思った。

初ライブ配信のぼくにとっては、小さいけどうれしい発見だ。リアルタイムだからこそ、たのしめた部分だった。







いかがでしたか?


記事の末尾にこう書くのも、ありきたりな言い方なので気をつけよう。どきっとした方はぜひ、動画の1:18:00あたりを観てほしい。



※次回の『CDTVライブ!ライブ!』は6/14(月)の21時からです。BTSが出ます。


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