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2024年4月の記事一覧

病院の検査が怖いのは、回復を期待しているからだと思う

治療期間が長いと、病院での検査の日が怖いと思うようになった。 『前回は主だった問題が無かった』 その事実を踏まえて「だから今回も大丈夫」と思いたいが、「今回も大丈夫とは限らない」の2つが頭の中でグルグルと回り続ける。 病院で受付後に先に血液検査と尿検査があった。その結果を受けての診察。毎回どこの病院でもこの流れだ。採られる血液を見ては、こんなに赤黒くていいんだろうかと思い、提出する尿を見ては頼むから異常は出ないでくれと願う。 検査を終えて待合室で結果と診察を待った。多

E115:喪主とチキンタッタ

「タッタ」か「タツタ」か それが問題だ… うりもさん家も、先日そんな議論があったらしい… 源 だいたい、なんで「タッタ」なん? 父「タッタ」は「タッタ」やないか 源 いや、「タツタ」やろ? 父 タッタ揚げのタッタやないか 源 父ちゃん、それも「タツタ揚げ」やろ? 父 まぁ美味しければ何でもええんちゃうか? この会話が、実家の食卓でなら、ほのぼのしてて良い話なのかもしれない。 でも私は、はっきり覚えている。 この会話をした場所は、 30年近く前の「祖父のお通夜会場」

まとめてみました!『マツコの知らない世界』で、ご紹介したおにぎり屋さん【全16店】

《連続1747日目!》 本日、放送された「マツコの知らない世界」いかがでしたでしょうか。 収録ではかなり緊張をしてしまいましたが… 日本のソウルフードであるおにぎりの素晴らしさを少しでもみなさんに伝えることができたかなと思っています。 番組の中では、古くから伝わる伝統的なおにぎりや、これまでの常識を超えた新しいおにぎり、地元から愛され続けているおにぎりなど、いろいろなおにぎりが登場しました。 そこで、今回は「マツコの知らない世界」で紹介させていただいたお店をまとめて

ウチの猫が喋れたら聞いてみたいこと

ウチの猫の「まるお」には、変なクセがある。それは、外出などで家の中に誰もいなくなると発動する。 「うわ、まただ」 外出先から家に帰って、リビングの扉を開けると床に僕のパジャマのズボンがクルクルにねじれて落ちている。明らかにまるおの仕業だ。 「まーるーおー」 声を低くして呼んでみるが、当の本猫はソファの上で丸まって寝ている。実はこのパジャマのズボンを持ってくるには、とても手間ががかるはずなのだ。 僕の部屋は2階で、さらにパジャマのズボンは服が入っている棚の上にある。棚

さらば、双子のなる樹

夫の腕と腰が、限界を迎えつつある。抱っこした長女を下ろす腕が震えている気がする。 我が家の双子姉妹(6歳)は、どちらかというと体格のよいほうだ。「双子ちゃんなのに大きいね」とよく声をかけられる。双子の場合、出生時の体重が少ないことも多いからだろうか。 2500グラムくらいで生まれたうちの娘たちは、現在ほぼ10倍に成長している。小学校に入学したての1年生としては大きめである。 わたしは「あーんなにちいちゃかったのに、大きくなったねえ」と感慨にひたるばかりだけれど、物理的に

E114:だって今日は昭和の日

この話をすると誰も最後まで聞いてくれない みんな途中、半笑いで困ったような顔する そして、頃合いを見計らって次の話題へ行ってしまう ねぇ、今どさくさに紛れて話題変えただろ? わかってるんだからな… 今日こそ、どうか最後まで話を聞いてくれないか? フェチ? その、つまんない分類はもうやめてくれないか? 違うんだ、違うんだ! つまり、僕はいっぱい思い出すんだ 日が昇る前から忙しく働いていた祖母とか その祖母が手際よく擦るマッチの音とか 点火の時、やたらボコボ

ブロッコリーの天ぷらが解決してくれた

おぉ、これおいしい。 最近、地味に心動かされた夕飯のメニューがある。それは「ブロッコリーの天ぷら」。 幼い頃からブロッコリーは食べていた。特に嫌いなわけでもない。かといって、好きなわけでもなかった。サラダに入っていたら「まぁ食べるか」くらいのポジション。 ただ、食べていてやっぱり気になるのは茎の部分。上にあるドーム状の「花蕾(からい)」と呼ばれる蕾の部分は柔らかいのだが、茎はどう調理しても少し固い。 そんな中で、この問題を著しく解決に導いてくれたのが、天ぷらだ。今まで固く

E113:クネクネしたい…

曲がり道(カーブ)って、 なんか妙にテンションアガりませんか? たとえ首をかしげられても、僕はそう思っている。 これに同意してくれる人は少ない。 確かに、北海道とか、外国とか 広大な一本道はそれはそれでかっこいいし、 写真に収めたくなる。 ただ、どちらかを選べ、と言われたら 確実にテンションが上がるのは曲がり道。 曲がりくねった道に 大げさにあたふたしながら 期待したり、失望したりして 何とか明るい方へ歩いてきたような気もする。 知らない道を散歩したりして、 目の

所詮、「点」なんだから気にするなよ

僕が病気になる直前の話だ。 去年の12月中旬、高校時代の友人と飲む機会があった。彼とは高校1年の時に同じクラスになった。だが、ようやく仲良くなれたというくらいの時期に、彼は学校に来なくなった。そして、夏休み明けには退学してしまった。当時は携帯すら持っていない時代。連絡を取る手段もなく、それきりになっていた。 「久しぶりに飲まない?」 そこから20年以上が経ち、彼は思わぬ形で僕の前に現れた。なんと、とある会社の社長に抜擢されるという。その会社が今の僕の仕事に割と近い分野に

じんせいを人生と書いてみたい、8日間だった。

ずっとnoteもおやすみしていて。 メンタルも弱っていて。 メンタル補強してからじゃないと、泣き言を書いてしまいそうなので。 その機会を待っていました。 母の介護。 やっと8日目を迎えられました。 まだ新米の新米だからなんもいえねーわけですが。 思ったよりはしんどくはなかったのに。 労働的に。 でもしんどかったのは、心でした。 作業の合間に、そのぽっかりした余白に 泣きそうになったり。 こらえたり。 みなさんこういう時間を過ごしているんだろうなって想像してみ

E112:異常なしの不安と不満

うちのツレがですね。 春先からずっと 鼻炎からくる鼻声で苦しんでいたのです。 とうとう、この人もデビューか、と感慨深く思いつつ、 「いらっしゃいませ、こんばんは。花粉症の世界へようこそ〜!」 なんて、デニーズの店員みたいなことをしながら遊んでいたのですが、 本人もシャレにならないと思い始め、 病院で本格的に血液検査を受けてきました。 そして、先日その結果が届きました。 ちなみに私は、スギ花粉、ブタクサ、ハウスダストなどに反応します。 対してツレは、 若い時から

幸せの青い玉子と「今日の注目記事」選出と

《連続1748日目!》 どうやら、嬉しいことは続くようだ。 みなさんは、幸せの青い玉子ってご存知ですか? アローカナという南米原産のニワトリの卵で、うっすらと青い色をしている。 しかも栄養たっぷりでお値段もちょっと高め。 その青い色から、幸運をもたらすとも言われていたりもする。 先日農産物直売所で買ってきた、アローカナの玉子。 朝、目玉焼きを作ろうとしたら… な、なんと! 双子! びっくり! 双子の玉子って珍しいし、それ自体が幸運の印とも言われている。

良くなってきているからこそ、不安になってしまう

思ったよりも、順調だ。 13日の土曜日から、IgA血管炎の治療にステロイドという薬を使い始めた。強い薬であることから、副作用が出ることを考慮して2週間の短期での服薬になった。明日でちょうどその2週間が経つ。 薬の効果は、明確に出た。 飲み始めて1週間以内で、いったん体中に出ていた全ての紫斑が消えてなくなった。これにはとても驚いた。「早く使えば良かった」とさえ思った。この4ヶ月間で、紫斑が出ては引きの一進一退を繰り返す状態を我慢していたのがバカらしく思えるくらいだった。その

E111:え? は2回までかい?

整形外科でのこと。 診察を終えて出てきたおじいさんに、受付の人が声をかけた。 「●●さん、4月から提携する取引先が変わって、新しい湿布薬に変わってますけど、効能は同じですし、今までと同じように使えますから、ご安心…」 ……え? 「あ、だからね、湿布薬の会社が変わって、新しい湿布薬になりましたけど、今までと…」 ……え? 「あー、この湿布薬、前のと同じですよ〜!」 (あ、今確実に、この人「心折れた」なぁ……) 実際には、文字で表現することはできないけれど、 私は