あいこうしょうた

「どんなことでも面白がりたい。だから、書くことであがいてる」宮崎県在住30代。 毎日が楽しいことばかりじゃないことは分かってる。 でも、その一つ一つを切り取って面白がることが、人生を楽しむには必要だと思う。 JRA宮崎育成牧場を舞台にしたドキュメント 「育成馬の系譜」制作。

あいこうしょうた

「どんなことでも面白がりたい。だから、書くことであがいてる」宮崎県在住30代。 毎日が楽しいことばかりじゃないことは分かってる。 でも、その一つ一つを切り取って面白がることが、人生を楽しむには必要だと思う。 JRA宮崎育成牧場を舞台にしたドキュメント 「育成馬の系譜」制作。

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人もスマホの充電くらい分かりやすければいいのに

「バッテリー残量はあと20%です」 スマホに表示された画面を見て「あ、ヤバいヤバい」と思う。このタイミングでスマホの電池残を示す右上のアイコンも赤くなる。 ケーブルをスマホに差して、しばし充電。そこでふと思う。 人もこのくらい分かりやすければいいのに。 「大丈夫です」と言う人ほど、だいたい大丈夫じゃない。おそらく本人は本当に大丈夫だと思っているが、実は自覚していないだけでエネルギーが切れる寸前ということもよくある。 自他ともに一目見て「あ!残りの電池少ないね。充電しな

    • 「凱旋MC battle 九州冬ノ陣2024」に親子で参戦してみた。

      フロアに入ると開演20分前ではあったが、DJが音楽を流し会場は一体感に包まれていた。ざっと見渡しても、1階のスタンディング席は満員に近い。スピーカーから音がガンガン鳴る状況に、8歳の息子は思わず耳を塞ぐ。 「うるさっ…」 その様子を見ながら思わず笑った。 「ライブハウスなんて、こんなもんだよ」 初めて訪れたZepp Fukuokaは、想像以上に広かった。息子は初めてのライブハウス。いつかはあるシチュエーションだとは思っていたけど、まさかこんなに早く親子で一緒に来るとは

      • 「ただ待つのではなく、やれるだけやって迎え撃つ」そんな気持ちで。

        遡ること9月20日。 会社の健康診断があった。今年40歳の僕には、いつものメニューに加えて腹部のCT検査が行われる。そこで驚きの診断がされた。 「かなりの脂肪肝ですね」 脂肪肝…。基本的に、お酒飲まないのに? かなりの…。ホントに? ただ、心当たりはあった。 今年1月から闘病しているIgA血管炎。今でも2ヶ月に1回は血液検査をしているのだが、ALTという肝臓の数値が基準値を少しオーバーしていた。 10〜42U/Lが基準値のところ、44U/L。 そんなに危惧することではな

        • いつだって、戦うべき相手は自分だと思う。

          『俺の敵は、だいたい俺です』 これは、漫画「宇宙兄弟」で主人公の南波六太が言った言葉。この2ヶ月間は、この言葉が常に頭のどこかにあった。 今年も性懲りも無く応募した、コピーライターの登竜門とも呼ばれている宣伝会議賞。11月5日の正午で、今年の応募が締め切られた。 去年出したキャッチコピーの数は、2,000本。およそ60日の募集期間で割ると、3日で100本を書く計算。それを20セット繰り返した。これが去年は、相当辛かった。半ば眠りながらノートに向かっていた日もあり、「2,

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        • 連載『エッセイのまち』
          8本
        • あいこうの創作物
          5本

        記事

          本を読むと文章を書きたくなる現象に名前をつけたい。

          先週の金曜日、仕事帰りに本屋に寄った。 ぼんやりと目的にしていたのは、「呪術廻戦」という漫画の最新巻を買うことだった。 いざ入店して新刊の本が並んでいるのを見ると、気になる本が何冊もある。「これほしい」「前に気になってたやつ」など、急に「本買いたい欲」がみるみる湧いてきて、結果5千円分くらい買い込んでいた。 その中で「いのちの車窓から2」という、星野源さんが書いた本を読んでいる。序盤の話は2016年〜2017年にかけてエピソードだ。もう、この頃には「星野源」としての確固た

          本を読むと文章を書きたくなる現象に名前をつけたい。

          ミスだって、唯一無二の味だって。

          お昼時。 よく行く定食屋に入ると、いつもと違った雰囲気を感じた。いつもは、静かめな店の中がワイワイとしている。ふと店内に目をやると、女性が6人で食事の提供を待っていた。割と小ぢんまりとしているお店なので、6人は団体さんだ。他のお客さん達もいる中で、いつものおばちゃんは慌ただしく店内を行き来している。 僕がおろしそばセットを頼むと「ちょっと料理の提供に時間かかるかも」と言われたが「はーい」と答えて特には気にしなかった。 少し経って分かったのだが、僕はちょうどその団体さんの後

          ミスだって、唯一無二の味だって。

          日常は簡単に崩れたりしないと、勝手に思っていた。

          午後4時過ぎ。 家族を前に「今日の晩ご飯作るよ。何がいい?」と聞いた。僕の提案に喜んだ奥さんと息子から返ってきた答えは、カルボナーラ。去年の今頃は、リクエストされてよく作っていた料理のひとつだ。買い物に行った後、久しぶりに台所に立った。包丁を握るのは、およそ9ヶ月ぶりだ。 去年の12月に突然IgA血管炎にかかり、今年は元旦から入院。退院後も自宅療養を余儀なくされ、4月末までろくに働けもしなかった。5月からは、それまでの生活を取り戻すことに力を尽くす日々。ここ最近は100%と

          日常は簡単に崩れたりしないと、勝手に思っていた。

          これから何が起こっても、凌いでみせるという覚悟。

          昨日、宮崎で地震が起きた時、僕は会社のミーティングルームにいた。 カタカタと小さな音から、徐々にガタガタと大きくなり大きく揺れ出した時に、思わずソファから飛び起きた。 でも、歩けないほどの揺れじゃない。 揺られながらすぐにデスクのある部屋の扉を開けると、スタッフがパソコンやモニターを落ちないように押さえていた。部屋をぐるっと見渡すが、とりあえずの被害は無さそうだった。 揺れがおさまった後にネットなどで情報を収集。宮崎県内の南部平野部は震度6弱と表記されていた。津波注意報

          これから何が起こっても、凌いでみせるという覚悟。

          大人だって、はしゃぐ理由を探している。

          猛暑は、台風と同じだと思う。 外に出ちゃダメな日だ。特に用事がないなら、家で過ごすに限る。今日なんか、外で活動できないくらい暑い。 そんな中、僕はというと家で画面と向き合っていた。 3・2・1とカウントダウンが始まる。 「たしか、2と1の間でアクセルボタンを押すと、スタートダッシュができたような…」 約30年前の記憶を辿りながらコントローラーを握る。当時の設定と同じなのかは分からないが、とりあえず押してみる。 カウントがゼロになったタイミングで、キャラクターの乗ったマ

          大人だって、はしゃぐ理由を探している。

          神さまも、きっと一緒に笑ってくれたんじゃないだろうか。

          近所の神社でお祭りがあるらしい。 そんな話を聞き、8歳の息子と2人で行くことにした。「少し涼しくなってから」と思い、午後5時頃に家を出たが、玄関を出た瞬間に秒で引き返した。 「帽子がソファのところにあったから持ってきな」  日差しが強すぎる。夕方になっても、ギラギラと照りつける暑さは健在だった。昨日よりも日差しがきついように感じた。 息子にキャップをかぶせ、僕はタオルを頭に乗せ、2人で神社へと歩く。徒歩で10分かからないくらい。その間は息子が児童クラブでの過ごし方や、友

          神さまも、きっと一緒に笑ってくれたんじゃないだろうか。

          公道のど真ん中を、堂々と歩ける日。

          1年に1度、宮崎の街中を抜ける公道のど真ん中を昼間から歩ける日がある。 それは「まつりえれこっちゃみやざき」という夏祭りがある日だ。「えれこっちゃ」というのは、宮崎の方言で「大変だ」的な意味。直訳すると「宮崎の大変な祭り」というところ。ネーミングの通り、宮崎の中では夏を彩る大きな祭りのひとつだ。 通りには出店が立ち並び、通常バスや車が行き交う道は歩行者天国となり「市民総踊り」というイベントが行われる。 祭りの期間中、街のメインストリートには10近くのステージがある。実は、こ

          公道のど真ん中を、堂々と歩ける日。

          そうだった。ラジオから流れるからラジオ体操だった。

          どこか遠くで目覚まし時計が鳴っている気がした。時間が経つにつれて、少しずつその音の輪郭がはっきりしてくる。 …これ、どこで鳴ってんだ? 少し考えを巡らせたところで気付いた。 …あ、俺の目覚ましだ。 ハッと目を覚まして時間を確認する。 朝6時。 危ない、寝過ごすところだった。隣を見ると、8歳の息子がまだグーグーと寝ている。 「おい、起きろー。行くぞ」 息子の体をゆすると、眠そうにしながらもノソノソと起きてきた。一緒に1階のリビングへ行くと、いつもの通り息子はソファで

          そうだった。ラジオから流れるからラジオ体操だった。

          結局、退屈だったのは書かなかったせいだ。

          まいった。 そして、まよった。 気が付けば、立ち止まって1ヶ月ほどが経った。僕は、参って、迷っていた。 日々、時間を見つけて文章を書き続けていた時に、ふと頭をよぎったことがある。 あれ? なんで毎日文章を書いてるんだっけ? しばらくの間、僕は日常の中で感じたことがある時はもちろん、無い時もなんとか捻り出して、記事を更新した。し続けていた。そんな日々を2ヶ月ほど続けた時に、急にポンと「書く理由」みたいなものを見失ってしまった。 好きだから? 日常を記録するため? 何者か

          結局、退屈だったのは書かなかったせいだ。

          親子で上出来でした

          会社で仕事をしていると、LINEのビデオ通話が鳴った。画面を見ると奥さんの名前だ。 「…え、何?」 こちらの仕事中にわざわざかけてくるということは、それなりの「何か」が起こっているはず。 8歳の息子に何かあったか…? 不安になる。デスクを離れて人のいないところで通話ボタンを押した。 「とっと〜」 画面越しに呑気な息子の声が聞こえた。 「なんだ、お前がかけてきたのか」 呆れたような、ホッとしたような。 でも、わざわざビデオ通話にしてきたのはなぜだろう?疑問に思ってい

          親子で上出来でした

          行けそうなギリギリのところまでを攻める

          これは、頑張れるかなー…。 スマホで今週と来週の仕事のスケジュールを確認する。間違いなく今年イチの正念場だ。 多分、普通に健康な状態でも「きっつ…」って思うだろうなぁという詰まり具合。 今年1月から4月末まで病気でダウンしていたので、今週と来週が久しぶりの撮影現場での仕事だ。…といっても、さすがに1人だとしんどいので、各所にサポートはしてもらうのだけど。 行けるのかい?行けないのかい? どっちなんだい! なかやまきんに君並みに、ずーっと体に問いかけているが、はっきりと

          行けそうなギリギリのところまでを攻める

          絵の変化は、進化の歴史

          長い間続いている漫画は、初期の頃からすると絵がガラリと変わるものがある。週刊で連載するくらいの漫画家さん達なので、もちろん最初から上手い。ただ、そこから更に漫画の内容に合わせて絵が変わっていく漫画もたくさんあると思う。 最近「呪術廻戦」という漫画にハマっている。 僕はこの漫画の単行本に関して、とても変な読み方をしている。最新の26巻から、25巻、24巻と22巻までくだり、その後は8巻と9巻をつまみ読み。そして、今日0巻を手にした。 22巻〜26巻で、「五条悟」と「夏油傑

          絵の変化は、進化の歴史