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2023年12月の記事一覧

小さな命の灯し火 【 余命宣告 】 ( 愛犬との最後の記録 1 | 2023年12月30日 )

***** 2023年12月28日、余命半年と診断された愛犬ここちゃんとの生きる今を書いています。 ***** 3日間で1年分の涙を流しただろう。 小さな異変に気付いたのはクリスマス翌日の12月26日の朝だった。 「おしっこの態勢を取っても数滴しか出ていない」 違和感は感じたものの、明日になれば治るだろうと思い、その日は一緒に寝て翌朝。全く出ない。 これは尋常ではないと思い、仕事を早く帰らせてもらいかかりつけの動物病院に駆け込んだ。 最初に医者に言われた言葉は、

サラサーテが何か話してる

今年は夏が長すぎたせいか、私の家の前では12月も2週目だというのにやっと黄葉が道を覆っている。 また落葉の黄色もよく見ると発色が良く艶のある葉っぱで、枯れて落ちたというより、熟れて落ちた感じである。 裸になった木から青空を覗くと、金色に照った葉が可愛くふるえていて、生命力というのを感じる。 毎日、深夜残業を繰り返し、目の奥とこめかみあたりに熱を感じつつ、冬の夜道で冷やそうと帰路につく。しかし家に帰ったら熱は痛みに変わっただけで、翌朝目覚めてもそれは消えていない。 朝、目が

2023振り返り

もうすぐ年を越すので、今年もちょこっと振り返っちゃいます。 今年もいろんなことがありましたね。 大きな話題でいうと、やっぱりコロナが5類に引き下げられたことでしょうか。長い間苦しめられた「コロナ禍」が終わりましたね。(ちなみに僕は5類になってから初感染して、その直後インフルにもかかりました…あれはしんどかった…。) そのこともあって、うちの会社では5年ぶりに大忘年会をやりました。社内でやるんですが、若手が中心になって出し物を企画してですね、大変だったけど、盛り上がって良か

現実とか心とかすきとかきらいとか、でもありがとうの2023年でした!

今年もおわってゆきますね。 公私ともに色々ありました。 とくに下半期はなんだんねんって いうぐらい試されました。 紅白にちょうどAdoさんが登場してます。 ほんとうにうっせーうっせーうっせーわ みたいなこともあったのですが。 でも沈みそうになるそのたびに色々な方に支えてもらいながら今日大晦日を迎えることができました。 ありがとうございます。 今日の朝書いた記事でもひとつの言葉を紹介 してますが。 ありがとうと言ってる時は不安は遠のくんですね。 今年はnoteで言え

2023年に読んだ24冊と推し5冊

今年1年で24冊の本を読みました。 去年よりも読んだ数がふえた分、誰かに読んでほしいと思う本も多かったな〜〜という印象。 今年読んだ本と、特に推したい5冊を紹介します。 今年読んだ24冊 特に推したい5冊読んだ中から、これはぜひ読んでほしい本を紹介します。 線は、僕を描く(小説) 水墨画を描く人たちの物語。 両親を交通事故で亡くした大学生の青山くんが、水墨画に出会い、描くことで救われていきます。 この本では度々、「描くとはどういうことなのか」といった話が出てきます

今年もお世話になりました✨️来年もよろしくね♡

2023年もあとわずかとなりました。 今年も紅白歌合戦を見ながら、あと少しで新年を迎えようとしています。 見出し画像は、大好きなクイーンの紅白の様子♡ そしてキャンデーズの蘭ちゃんと一緒に、懐かしい曲を口ずさみながら、このnoteを書いています。 自分が音楽をやっているのに、紅白歌合戦には全く興味がない息子は、部屋でギターを弾いています。 穏やかな日常です☺️ 去年の年末は息子がインフルエンザ、2023年年明け早々、私はインフルエンザになりました。 長男がお見舞

芸術家と職人の違い(私は職人が良いという話)

7月に会社員を辞め、8月から専業ライターとなり、今ではYoutubeのシナリオライターとしての仕事が中心。 ある時は〆切ラッシュに泣き(今も) ある時は誤字脱字に泣き(これは大体解決) ある時は指が痙攣(やりすぎ) それでも何とか月の収入が当初の目標金額に到達しました。 一日の大体の時間をパソコンの前で過ごし、 それ以外の時間は子供達と一緒にいるか、家事してるか。 毎日毎日飽きもせずキーボードを叩き、文章を作り出していく作業。 10月くらいに、一回嫌いになりかけました

『時をかけるな、恋人たち』の世界観を彩る2つの楽曲

今年、憂鬱な火曜日を楽しく過ごすことができるようになった理由の一つに、あるドラマの存在があった。 それが、火曜日の夜11時から放送されていた『時をかけるな、恋人たち』というSFコメディ作品。 本作では、吉岡里帆さん演じる現代人の廻と、永山瑛太さんが演じる未来人でタイムパトロール隊員でもある翔の時空を超えた、前代未聞の恋愛模様を描いている。 脚本はヨーロッパ企画の上田誠さんが担当しており、これまで多くの森見登美彦作品の映像化を手がけた手腕を遺憾なく発揮していた。 個性豊

忘れられない言葉~「不安と感謝は同時に感じられない」。

じぶんの中に降り積もった言葉はいつのまにか、降り積もっていたことさえ、忘れてしまって、心の底で眠ったままだったりする。 でも、こんな忘れっぽいわたしでも一度聴いたら、忘れられない言葉というのが幾つかあってそのトップにあがるフレーズを今年は何度も思い出していた。 わたしは瞬間的にしょっちゅう不安になっておろおろするタイプなのだけど。 不安な時って、やってくるかどうかもわからない不安のことばかりに気持ちが注がれている。 そのことを止めたいと思っていた頃。 『ほぼ日』の糸

2023年のキーワードは「リスペクト」。ファン・サポーターの熱量を上げるために書き綴ってきたこと

《連続1629日目!》 2023年は、スポーツ業界にとって、スポーツを応援するファンにとってどんな1年だったのだろう。 コロナによる制限が明けて、元のスタジアムの姿に戻れたのか。戻れていないのか。 それらを振り返る上で、自分の中で軸にしていることがある。 それが、ファンベースという考え方だ。 そこでは、こんなことも書いていた。 この2023年にこのnoteの中でファン・サポーターの熱量を高めるために書き上げた記事は54本。 浦和レッズの試合数があったことにも比例して

いちばんすきな花、すきなものを言葉にすることの難しさ。

ショートケーキのてっぺんのいちごは 一番最後に残しておいて、土台にも載って いないいちごを食べるのが好きだった。 後からいちごを食べることをすきな、 わたしのことを知っている弟に、 それちょうだいって言われてダメって 言えなくて、すきだったいちごを 食べられなかったことも たくさんあったけど。 わたしのなかでは、わたしのいちごが 待っていた。 そんなショートケーキみたいにいつも 好きなものにはたどたどしくても言葉を 尽くしたいなんて思うから、つい後回しに なってしまう。

書くチャレンジに挑戦して。‪𝐃𝐚𝐲30

ご無沙汰しております。 1ヶ月書くチャレンジに挑戦しておりましたが、最後の投稿にかなり時間がかかってしまいました。 挑戦してみた感想は、ズバリ、1ヶ月くらいでは習慣化出来ないなぁです💦 1年くらい続けられなければ、難しそうです。 とは言っても、これから毎日投稿は無理があるので、またマイペースで投稿させて頂ければと思います。 娘ちゃんが1歳半を迎え、健診にドキドキしているこの頃。 積み木をつめなくても大丈夫かしら。 おしゃべりは、どんどん出てきているのですが、宇宙

祖母のナイショ話

年の瀬の寒い冬の夜、小学生だった私をぎゅっと抱きしめて、祖母が耳元で内緒話をしてくれました。 「琲音ちゃんだけに教えてあげるけん、みんなには、ゆうたらいけんよ。」 大好きな祖母が、金色に縁取られた前歯を見せながら、クシャクシャって笑っていた顔を、この時期になると思い出します。 今から45年くらい前のことになりますが、祖母の可愛らしい内緒話にお付き合いくださいね。 ***** 私の両親は、瀬戸内海に浮かぶ大三島という、島の出身だ。父母は結婚して、関西で暮らし始めた。

片付けもできないじぶんに、泣きそうになりながら。

好きなものに囲まれていたいと思う。 でも好きなものに囲まれているためには 好きじゃないものは捨てなければいけない。 たとえば、部屋。 昔独り暮らししていた時に、俳句を書く人 それを生業にして生きている人と同じ マンションに暮らしていたことが あったけど。 彼女の部屋は冷蔵庫の中まで好きなものに おおわれていた。 それは部屋をデザインする、もしくは みずから編集しているかのごとくだった。 わたしも憧れて真似をした。 及ばなかったけど、わたしの部屋も好きなものに 囲