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またまたインドネシア行ってきました!(後編)

日本産ヒジャブで新しい雇用を生み出す

こんにちは!
ライフサポート山野note担当です。


前回に引き続き、代表山野のインドネシア訪問〈後編〉をお送りします。

前編でお話したインドネシア学生と日本企業のアルバイトマッチングプロジェクト。

前編はこちら

プロジェクトの実施に関して抱える課題の一つに「マッチングできる求人量の少なさ」があります。そこで山野はインドネシアの女性が被る「ヒジャブ」に注目。ヒジャブを切り口にインドネシアの学生と日本企業で取り組む “結城紬産ヒジャブの制作プロジェクト”の始動によって新たな雇用を生み出そうとしています。

今回は、現地で感じたヒジャブのファッション性や、結城紬生産者との出会いなど、走り出したばかりの新プロジェクトについて聞きました。

ファッショナブルな「ヒジャブ」で新プロジェクト始動

UPIスメダンキャンパス

広報
「今回の訪問で新たに始まった『結城紬産ヒジャブ』の制作プロジェクトについてお話を聞いていきます。そもそもヒジャブとはどういったものですか?」

山野
「ヒジャブはイスラム教を信仰している女性が髪の毛や身体を覆うために被っている布のことです。私の体感ですが、インドネシアでは8割くらいの女性がヒジャブを被っていました。」

広報
「インドネシアでは生活に馴染んだものなんですね。」

山野
「そうなんです。今回訪問したインドネシア教育大学の教授は、ヒジャブを約100枚持っていると仰っていました。素材やデザインが違うのはもちろんのこと、巻き方までその日の気分で変えているそうです。これまで私はヒジャブは宗教の象徴のようなイメージを持っていたのですが、実際は洋服と一緒で、身につける人の個性であり、表情の一部なんだと思います。」

広報「ヒジャブに興味を持ったきっかけを教えてください」

山野「前編でもお話ししたアルバイトのマッチングサービスですが、これを展開するときに必要なのが「仕事」です。学生に任せる仕事がないと、先に進むことができないので、他の中小企業さんに呼びかける他に、自社でも新しいプロジェクトを始めたいと思っていました。

そこで気になったのが、インドネシアの女性が身につけているヒジャブでした。

街中や校内を観察していると、女性の8割くらいがヒジャブをつけています。学生に聞いたところ、安価なもの(1,000円くらい)から日本円で6万円くらいのものまで値段も幅広いそうです。

現地の学生にとって身近なヒジャブを日本の素材で生産することで、新たな雇用が生まれるだけでなく、仕事を通して日本により親近感を持ってもらえるかなと考えました。」

商品生産にまつわる一連の作業を学生に任せたい

UPI近くのカフェでハビブさんら学生とミーティング

広報「実際に学生たちにはどのような形で携わってもらうのですか」

構想段階ではありますが、現地の学生には商品企画をはじめ、市場調査やマーケティング、PRや販売など一連の作業に携わってもらいたいと思っています。

今回の訪問で、ハビブさん(昨年弊社でインターンをしていた学生)らに、実際にどんな仕事をしてみたいか聞いてみると「マーケティング」が得意だと教えてくれました。他にも企画やPRなど商品の販売に必要な工程で、我々より彼らの方が詳しいことはたくさんあると思うんです。グッズの商品化にまつわる様々な工程を通して、彼らがそれぞれ学んだことを活かせるフィールドを作っていきたいです。」

茨城県産結城紬を使った日本産ヒジャブとは

広報「なるほど。確かに学生に馴染みのあるヒジャブなら日本側が主体で動くよりも現地の学生の方が知識もあるし楽しんで取り組めそうですね。会社にはヒジャブを作る土台がないと思うのですが、その辺りはどのように解消しますか」

日本産ヒジャブの構想をスタッフのアンさんに話すと、彼女が知り合いの結城紬生産者を紹介してくれました。結城紬というのは茨城県結城市で生産されている日本三大紬の一つで、国の重要文化財にも登録されています。

アンさんが勉強会で出会った結城紬生産者さん

紹介してくれたのは結城紬生産者さん。アンさんが参加した茨城県のビジネスプラン研修で知り合ったそうです。アンさんは社外でも人脈を作っていて頼もしい限りです。

「これから顔合わせが始まる段階なのですが、何かヒントをいただけると嬉しいなと思っています。そしてプロジェクトの企画書はすでに、ハビブさんたちに作ってもらっているところです。初期の段階から、できるところは何でも学生に投げてみて一緒に取り組んでいくつもりでいます。」

経営者が興奮する町「バンドン」

平日の夜遅くまでネオンが輝き続けています
映えスポットもたくさん

広報「代表はインドネシア『バンドン』の市場にも興味があるとか」

バンドンは私たちが毎回お邪魔しているインドネシア教育大学のある町です。ジャカルタからは新幹線で約1時間。学校の多い学園都市で、カフェやショッピングセンターもありとても栄えています。平日でもすごい賑わいで、「今日は祭り?」ってくらい活気があるんです。一緒に視察した経営者仲間と「こんなに活気のある街で商売ができたら楽しそうだな」と話が上がるくらい、経営者にとってワクワクする街です。

加えて、バンドン北部にはある広々とした高原地もあるんです。観光地化されていて、お茶畑の中にジップラインやグランピング施設があります。中心地よりも涼しいので、日本でいうと軽井沢のような避暑地のイメージです。インドネシアも富裕層が増えていて、ジャカルタや近隣都市から、週末にかけてバンドンに遊びに来る方が多いそうです。グランピング施設のテントは20棟ほどあって全て稼働していましたね。

そんな2面制も魅力に感じましたし、何より日本とは人口が違いますからね。「このまちで商売をしてみたいと思っています。」

アルバイトを通して日本に縁を感じて欲しい

広報「そんなヒジャブプロジェクトの今後の展望をきかせてください」

まだ始動したばかりですが、すでに様々な課題が出てきました。ヒジャブなどのムスリムファッションに関してインドネシア政府での輸入制限があるようです。
しかし、これで終わりにはしません。次なるプロジェクトを始動しています。
すでに10名ほどにアルバイトの応募があり、経歴書などいただいて選考中です。経歴書を見るだけでもとても優秀な人材がいます。どのように進むかは未知数なところもあります。ただ、これからインドネシアの学生さんにアルバイトとして参加してもらうときに彼らがなるべく楽しく働けて、卒業後の就職時の手助けになるような仕事を作りたいと思います。

新プロジェクトをきっかけに、日本に興味を持って、将来的に日本への就職を検討する学生さんが増えて欲しいと思っています。

これからも、何か一緒にできそうな企業さんには積極的に声をかけたいですし、このnoteを読んで興味を持ってくださる方がいらっしゃれば、ぜひご連絡いただけると嬉しいです。今後もインドネシアの学生との取り組みはnoteから発信していくので、見守っていただけると嬉しいです。2回に渡りご覧いただきありがとうございました!」

広報
「今回は日本産ヒジャブプロジェクトについてお届けしました。続きが気になる新プロジェクトの行方は今後もこのnoteでお伝えします。ぜひ続報をお待ちください!」