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忘れたい事の大半は忘れない方がいいな。


かつて好きだった人に会った時、
「あぁ、好きだったなあ」
そう思う時、ないですか?

ほぼ毎日会って休みが被る度に、美味しいランチ食べに行って、カフェ行って。仕事終わりに隣のオリジン弁当で好きなの買って2人で食べたり。

かつて思いを寄せていた人と今年、1年ぶりに再会して、前みたいに一日一緒に出かけてきたんです。

お昼から予約してくれていたお店でシャンパンと共にコース料理を食べて、私の好きなカフェに連れて行って、公園をぶらぶら歩きながら人間観察をして、前に一緒に行ったカフェにまた行って、
夜、2人並んでお蕎麦を啜って帰ってきた。

待ち合わせ、最寄りの駅で沢山してたのに
どうやってしてたっけな、どんな顔してたっけ
そう忘れかけていた感覚にドキドキしながら。

「前行ったカフェ、ここから近い?」
なんも考えずそう彼は言ったと思うけど、
前行ったカフェ、覚えてるんだな〜なんて
少しだけ嬉しくなった。

わたしも彼も口数が多いわけではないので、
通る人、公園にいる人、厨房にいる人
前と変わらず人間観察をして
あーでもないこーでもない言い合って。

「あぁ、好きだったなあ。」
ふとそう思った。

でも、前と同じ熱量で「好き」
そういう感覚はもうなくて
アルバムを見返して、懐かしいな〜と
思い出を懐かしむそういう感覚。
ひとつ、何かが終わった感覚。

あんなに好きだったのに、そう思っても
あの時と同じように会うって、なかなか出来ないんだね。同じ熱量で彼のことをもう日記に綴ることはできなかった。

当時は自分が、と思っていた彼の隣に
もっと素敵な人が現れて幸せでいられますように
そう願ってます。

しあわせになってね。

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