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2回目の男女共習球技でわかったこと

私の学校では、3年前から男女が一緒に体育の授業をおこなういわゆる男女共習で授業をおこなっています。1学期は集団行動、陸上競技、球技(バレーボール)を行い、2学期は引き続きバレーボール、剣道、球技を2つを行いました。その中で自分の中でも挑戦的だったのが、2学期に行った球技でした。

球技ゴール型

球技には3つの分け方があり、1学期に取り扱ったバレーボールのようなネットを挟んで相手の陣地にボールを落下させるネット型、これから紹介するバスケットボール、ハンドボールのような陣地はあるが、相手味方が入り乱れ、接触を伴い、相手のゴールにボールを入れるゴール型、野球やソフトボールなどのように攻守の場面がはっきりしているベースボール型が挙げられる。それらの中から接触のあるゴール型を選択した。

バスケットボールとバレーボール

バスケットボールを8時間、バレーボールを8時間、計16時間で球技ゴール型の授業を計画した。
通常の授業では、2クラス合同で2人の教員が見るというシステムで行ってきたが、今回は球技ということで道具の数と生徒数、一人の活動時間、指導時間を考慮して、1クラス単位での活動、つまりクラス体育で行った。
生徒へは球技ゴール型の特性を話した上で、接触プレーは禁止にした。具体的には、当たらないようにプレーする、や力一杯プレーしない。当たりそうになったら互いに避ける。など。
競技をする上での生徒たちの目標は「ボールを持ったらゴールを目指す」でした。もう少し細かく言うと、ボールを持ったらまず一番に目指すものはゴール。
1.フリーならシュート
2.フリーでなければ、フリーでシュートできる人にパス
3.2ができなければフリーでシュートできる人にパスできる人にパス
いろんなシュチュエーションをつくって(例えば2対1+2対1とか)この原則を8回を通して行いました。8回終わったあとに「ボールを持ったら何を考える?」と聞くと「シュート」を答えるくらいにはなりました。

実技テストは?

シュートをして2点のポイントでA.B.Cで採点しました。
1.肘が自分の肩より上でシュートしている
2.膝が自分の腰より上でシュートしている
この2点ができていればA1つならB、それ以外はCでした。実際練習を多くしたのでほとんどがA.Bで終わりました。それ以外のオーバーステップやその他は一切合作評価にいれていません。

はじめての2年生での実施

前回の男女共習での球技は1年生で実施でしたが、2年生となると体格が大きくなったり、スピードがはやくなったりしていたのでケガの心配は増しました。また、パスのスピードもはやくなってきているのでキャッチするのに苦労する場面が増えました。反対に人間関係で成熟がみられたので、チームとしての練習に工夫が見られたり、苦手な子などへの手助けする場面などがみられました。

バスケットボールからハンドボール、ハンドボールからバスケットボール、どちらの生徒も後半の種目ではボールをもたない時の動きが格段に上手くなっていました。

その後は、、、

時間が合わず1時間浮いた体育の時間で男女に分かれてバスケットボールを実施しました。その時に真価が発揮されたように感じました。あんなに全員で動くんか!と思うほど、躍動していました。
感想で言うと、1年生で男女共習でやって2年生で男女別習にすると収まりとしてはいいのかなと思いました。

単元を通してケガだけが心配でしたが、生徒たちともその危機感の共有はできたかなと思います。



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