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独身四人、春の夜の公園で
一台の車をみんなで乗り合わせて
時間を気にせず
まだ帰らない二十三時
日付が進みそうな時間まで
特別帰りたがらなかったわけでもなく
逆に帰りたがることもなく
いつの間にかただただこんな時間までだらだらだらだら喋って笑う
みたいな
そんな時間だってことは薄々気づいているものの
大して気にしていませんでしたみたいな
まだ全員が独身で背負うものもが少なく
そんな公園も、そんな時間も、そんな同士もいいものだと
四人の内の一人、わたしは勝手にそう思った
結婚しててもしてなくてもどっちだろうと全然おかしくない
もうすぐ二十六歳になる独身男女四人
かといってもまだ全員実家で暮らしている四人
そうとはいえもうすぐ誰か大きな発表をしてもおかしくない
けれども今日という日はあの日の学生時代を十年延長中です、みたいな
全員でそんな延長線を引けるのがまだまだ私は嬉しい
いつまでこんな延長戦ができるんだろうか、と思って少し寂しくもなる
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