英検1級の真実~実際に受けた感想
1月に英検1級を受け、初受験で無事合格しました。その体験記を少しずつ分けて書いていこうと思います。なぜなら、ちまたであふれている「これで合格できる!」的な話はほとんど当てにならない、と実際受けて分かったからです。
まず実際に受けてみて分かったことは…
1.英検1級はよくできている試験
ただし、リーディングの穴埋め式長文問題を除く。長文問題は試験用にわざと複雑に書いており、読みやすい英文とは言えない。The New York Times の記事のほうがよっぽど読みやすい。その他の問題は、英語力をはかる試験としてはよくできている。
2. 受験テクニックは通用しない
よく「合格点ギリギリを狙えばよい」という話を聞くけど、試験は誰しも緊張するので、自分の実力が100%出ることはないと考えておくほうがよい。そのため、ギリギリの点数を狙っていたら落ちる可能性が高くなる。
また「ライティングやスピーキングでネタに迷ったら、お金・時間・健康・教育にからめて書け(話せ)」というアドバイスをよく見かけるが、これも今の試験傾向ではあまり通用しない。昔はこれで受かったかもしれないが、現在の英検1級の問題は、このネタで対応できないくらい複雑化している。
3.語彙力がないと話にならない
とある有名な英語講師が「語彙力は実はそれほど重要ではない」とYouTubeで話しているのを聞いたことがあるが、とんでもない。語彙力がないと、最初の語彙問題はもちろん、長文の読解、スピーキングのお題も読み取れない。
4.理系と文系、両方の知識が必要
リーディング、ライティング、スピーキングも、サイエンスと人文系、どちらの知識も必要。知識が偏っていると対応できない。
5.スピーキングテストはごまかせない
ライティングは「本当はDisagreeなんだけど、Agreeのほうが書きやすいからAgreeで書く」のは問題ない。しかし、スピーキングでは自分の知識、思考、意思が如実に出る。面接官はプロ。受験者が本当にそう考えて話しているのか、矛盾点があると突っ込んでくるので、自分にとって「とうとうと語れる」トピックを選ぶことが大事。
ということです。ざっと書きましたが、また少しずつ、詳しく書いていこうと思います。
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