悪いのはこっち〜ハッピー・ママ

わが家のリビングに、祖父母の写真を飾っているコーナーがあります。仏壇ではないけれど、毎朝毎晩、母と私は手を合わせていました。

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ある日、私がソファーでくつろいでいる側で、ママは祖父母の写真に向かって手を合わせながら、申し訳なさそうに言った。

「りえは、いまだにお嫁に行かなくてすみません。おじいちゃん、おばあちゃん、責任を感じなくていいんですよ。みーんな、こっちが悪いんですから。」
私はソファーから転げ落ちた。

ママの言葉にノックアウトされたと言ったら、
「あら、何を言われたって、はねのけるような強さがなきゃ！」と返された。

ママ
「あなたも恋の３つや４つぐらいしなさいよ、ママなんか10人もいたわよ。」

りえ
「えーっ、10人？！」

ママ
「まぁ10人は大げさだけど。いつだったか、だぶっちゃって。間違えて駅の南口と東口で同じ日に約束しちゃって…」

りえ
「えー、何々それ？どうなったの？」

ママ
「もう、忘れちゃったわ。」とあっさり話は終わる。

ママにもそんな日があったんだなぁ。
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親戚の話によると、母は結構モテたらしい。私はモテる経験をしたことがありません(^^)。歳を重ねてから、知り合いの男性に「若い時のりえちゃんはツンとしていて話しかけられなかったよ」と言われてびっくりしました。早く教えてよ。

ハッピー・ママのハッピー娘