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「美しい言葉の正体は?」ミスユニバース元日本代表から学んだこと【くららと言葉】知花くらら著

「なんて美しい言葉を持ち合わせているんだろうか」

一番最初に読んだ第一印象です。
買ったのは2015年なので、10年近く前になります。
まだ実家の宮崎に住んでいた時です。

買ってから9年後、最近読み返しました。
第一印象と感想は変わりません。
当時と違うのは、くららさんの言葉が美しいと思った理由が読んでるうちにわかりました。


・聞き手への思いやりを感じる

特にSNSの投稿を見ていると
「わざと相手の気持ちを乱すつもりで発信している」としか思えない言葉をよく見かけます。

字面は普通の文章でも、
発信者の見下してる気持ちが
透けて見えることもあります。

私はそういう方が苦手なので、
できるだけ見ないようにしています。

そんな発信に対して、
くららさんの言葉にトゲがありません。

2006年にミスユニバースの世界大会で2位になって、
自分の言葉が世界中の人に発信されることを
自覚していたのではないかと思いました。

迂闊なことを言えば、
ひどく相手を傷つけることを
実感していたと想像しました。

時々SNSが更新されているので見ますが、
いつ見ても「美しい言葉は、思いやりと優しさがある言葉」と思い出させてくれます。

・ミスユニバース世界大会のスピーチ

ミスユニバースの世界大会でスピーチがあります。
審査員から質問をされて、
それに対して回答します。

当時くららさんは、こんな質問をされていました。

「人間の歴史の中で一つ、変えられるとしたら?」

それに対して、こんな回答をしました。

「女性への搾取・暴力がなくなれば、この世界は、もっと素敵な世の中になると思います」

くららと言葉 p63

実際のスピーチ動画がないか探しましたが、
どうしても見つけられませんでした。

華やかなドレスを着ている状態と
スピーチの内容のギャップが大きく
皮肉を感じました。

この回答の背景に、大学時代の副専攻の国際教育学で学んだことがあります。
その時に、女性に関する文献を読んでいたそうです。

知れば知るほど、女性に対する一方的な暴力に
嫌悪感を募らせていたことを明かしています。

「遠い国の話だから、自分とは無関係」と言ってしまってもおかしくありません。
しかし、自分事のように心を痛めていたことに優しさを感じました。

・感想

「私もこんな美しい言葉を発信できるようになりたい」
そう思いました。

言葉は使い方によって
人を癒やすことも、
深く傷つけることもあります。

まるで包丁のようだと思いました。
料理に使えば便利な物だけど、使い方によっては、人を傷つける凶器にもなり得ると実感。

くららさんの美しさの足元にも及ばないけど、
普段から、美しく、思いやりのある言葉を
発信したいです。

以上、ちえでした。
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