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争うことのバカらしさ【続 女を磨くココ・シャネルの言葉】高野てるみ著

第一次世界大戦、第二次世界大戦と
大きな戦争を二度経験したココ・シャネル。

そんな彼女とある大物女優とのやり取りをみて
考えさせられました。

マレーネ・ディートリッヒ
「なぜまた始めたの?」
ココ・シャネル
「だって退屈で、死にそうだったのよ。」

続 女を磨くココ・シャネルの言葉 p41

ココ・シャネルが71歳のとき
コレクションに復帰した時の会話。

マレーネ・ディートリッヒはドイツの女優。
ココ・シャネルはフランス出身なので、
当時彼女らの国同士は敵対していました。

この会話を見ていると
親しい友人同士の会話にしか見えません。
国同士の戦争が馬鹿らしく感じます。
 
このエピソードを見て、
大学時代のある出来事を思い出しました。

後輩に誘われて留学生との交流会に参加。
そこで中国人の留学生と話しました。

当時は尖閣諸島の件もあり、
日中関係は最悪な状態。
テレビは連日そのことで持ちきりで
反日デモがずっと放送されていました。
「中国人って日本人のこと嫌いなのか」
そう思うくらいです。

ドキドキしながら話しましたが、
良い意味で予想を裏切られました。

「日本が好きなのでこの大学に来ました」
「もっと日本語を学びたい。(紙に書いた文字を見せて)これは何て言うの?」
彼女たちに教えることになりました。

私は中国語はわからないので、
「ニーハオとシェシェくらいしかわからない」と
話したら、
「それだけわかれば十分」と言われました。

彼女たちとの会話を通して
テレビでは一部の反日感情を持ってる人ばかり
取り上げていたことに気づきました。
「国同士が揉めているからと言って、
私たちまでその国の人を敵対視する必要はない」

この出来事が教訓になっています。

綺麗事と言われるかもしれませんが、
自分の国の立場は守りつつも、国同士の対立はできるだけしないのが一番と思っています。
対立感情を煽るのを良しとする考え方の人とは合わないでしょう。

新聞の国際欄のニュースで
関係修復へ動き出したと見るとホッとします。

国にしても人同士にしても、
うまく付き合うためには相手のことを理解することから始めないといけないと、先日読んだ本から学びました。


ココ・シャネルの歴代の恋人たちで
外国出身の人がいました。
その影響もあるのかわかりませんが、
国同士の戦争を
良く思っていなかったように感じました。

以上、ちえでした。
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