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国民投票への備えと決断【20歳の自分に教えたい日本国憲法の教室】

時々新聞を読んでいると憲法改正のニュースを見かけます。
そういえば一番最近の国政選挙で、自民党の改正案が出ていたのを思い出しました。

憲法第九条はもちろん、子供の教育に関する内容もありました。
国民投票の話が出ていたけど、今のところ話が出てきませんね。

4つ改正案が出ていたけど、1つずつ賛成か反対を投票する形になるのでしょうか。
正直予測がつきません。

こういうニュースを見るたびに、私はどういう決断をしようかと考えさせられます。
「難しいからわかりません」と放棄するわけにはいきません。
それでは、次世代の人に対して無責任だと感じました。

小中学校で習ったものの、
あまりよくわからなかったので、
改めて学びになりました。


・国民のために国家権力をコントロールする

憲法の目的は「国民の基本的人権や自由を守ること」です。そのため、「国民のために国家権力をコントロールする」という、とても難しい、そして重大な仕事をしています。

20歳の自分に教えたい日本国憲法の教室 p15

勘違いされがちですが、憲法の位置づけは国家権力をコントロールするための決まりです。
これがなければ国家権力側の都合で法律が勝手に作られてしまいます。

国民が守らないといけないような改正案を出してきた政治家を見かけますが「それは逆じゃないのか」とツッコミたくなります。

まずはこれだけでも覚えておきます。

・自衛隊の立ち位置

憲法第9条の改正で問題になるのは、自衛隊の立ち位置です。現状だと違憲状態になるそうです。
憲法学者の間でもそう判断してる人が少なくありません。

私の中では、災害時支援のイメージが強いです。

外国から攻め込まれた時に、自分の国を守る機能がないのはどうなのかと感じます。
今の時代に合わなくなっているのなら、立ち位置をはっきりさせた方がいいのではないかと考えます。

しかし、どんな内容で変わるのかわからないので
賛成とは言いづらいです。

・政治に無関心な若者

主権者教育のところで触れられていました。
学生運動があった1970年代までは
若者が政治の話をするのは
珍しいことではなかったそうです。

しかし、学生運動が下火になり
「学生が政治について口を出すのはおかしい」という風潮が広がり、無関心になっていったことが触れられていました。

私の世代も他人事ではありません。
著者はこう主張しています。

主権者としての自覚や社会への関心を持たせない。教育を続けてきたために、そのツケが今、大きなブーメランになって返ってきているのです。

20歳の自分に教えたい日本国憲法の教室  p171

若者の投票率の低さが問題になっているけど、何も若い人だけの問題ではないのではと感じます。

主権者教育が始まったのは最近なので、
今後その人たちがどうなるか気になります。

・感想

「憲法って難しい」
改正のニュースを見るためにそう感じました。
ちょうど齋藤孝先生が書いた憲法の本を見かけたので読んでみました。

Amazonレビューでは、星1つで「解釈がおかしい」とヒステリックなレビューもありました。
私が読んでみて感じたのは、賛成も反対も特に言及していませんでした。
著者の個人的な信条がそこまで反映されているとは感じませんでした。
それよりも考えるきっかけになりました。

いつ憲法改正に関する国民投票が
始まってもおかしくありません。

それまでに「私はこうしよう」と
ある程度自分で決めます。
その一助になりました。

以上、ちえでした。
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