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インターネットからの解放【ネット断ち】

インターネットやSNS については、時間術でも、健康の本でもマイナスの側面が語られるようになりました。

確かに情報を得られやすくなったり、普段なら絶対会うことのない人と交流する機会を持てたり、プラスの側面はあります。
しかし使い過ぎることで、睡眠不足になったり、仕事や学業に支障が出たりしている人もいます。

ここまでなくても、1日の多くをスマホに費やしている人は多いでしょう。
私も、人のことは言えません。

著者は、インターネットやSNS でエネルギーの大半を消費してしまっている。
それ以外に向けられる精神エネルギーが、少なくなっていることを問題視しています。

「スマホの使用をやめなさい」とは言っていません。
著者自身もそんなことは不可能だと主張しています。
せめて1日1時間はネットをやめて、その時間で読書をしようという提案でした。


・心の漏電

SNS が「心の漏電」を招いていると指摘。
心の漏電を、24時間、軽い緊張状態が続くと定義しています。

2018年、イギリスのソーシャルメディアコンサルティング企業「We are Social」の調査によると、
日本人は1日平均4時間12分、インターネットに時間を費やしていると言う報告があります。

小中学生でも平均3〜4時間使っていると、内閣府の調査でも明らかになっています。
大きな差はありません。

仕事や学校以外の時間で使っていることを想定すると、かなりの時間をネットに費やしていることが伺います。
これでは心が休まらないのも無理はありません。

・「深い人格に触れる時間」を決める

「1日1時間ネットを使わずに本を読みましょう」という著者からの提案です。 
「深い人格に触れる」のは、本を読むことを意味します。

著者が紹介する本は、聖書、ソクラテス、など古典が多いです。
しかし、必ずしも古典である必要はないと私は思います。
読書に慣れてない人がいきなり読んだら挫折するでしょう。

余談ですが、私が実際にやっているのは、夜寝る前に時間を設けています。
寝る直前までスマホを使うと眠りが浅くなるので、この方法を試してみました。

樺沢先生の本でも「寝る前の読書はリラックスになるからいい」と書かれているのでやりやすいと思います。

逆に朝一でもいいかもしれません。

1時間がハードルが高いなら、30分でも15分でも少しずつ始めたら近づけると思います。

・ネットのあらすじ

最近では本の要約サイトが充実しています。
私はあまり読む機会がありません。

要約サイトは、「読むか読まないか」を判断する時にしか使えません。
これだけでは、頭に入ってこないことに気づきました。

著者も同様の指摘をしています。
最近はネットで要約サイトが充実しているけど、それを読んだだけでは「沈潜した」ことにはならないとのことです。

沈潜するとは、旧制高校の生徒が使用していた言葉です。
自分を磨くこと、自己研鑽をするという意味で使われていました。

「沈潜する」には、その世界にどっぷり浸かるのが必須です。

ネットのあらすじでは、本の世界にどっぷり浸かるのは難しいと感じました。
要約サイトだけで感想文書くのは不可能です。

感想文を書こうとすると「この部分って何て書いてあったっけ?」「これはどういう意味?」と深掘りせざるを得ません。

感想文書くなら、「沈潜する」のは
必要最低限と実感しました

・感想

このタイトルを見たら「ネット断ち」とあるので、スマホの使いすぎを防止するための対策が書かれていそうと想像します。
私も、最初そう思いました。

しかし、「この著者がこんなことを書くだろうか」と疑問が出てきました。
著者は、文学部の教授で、文学や古典など先人の知恵を大切にしている印象を持っています。

実際に読んでみたら、「ネットをやめる方法」というよりも「ネットの時間を読書にあてる方法」という方がしっくり来ます。

本を読む行為を人から話を聞くと捉えると、読書のハードルが下がり、始めやすいと思いました。

以上、ちえでした。
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