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たかがお口、されどお口

「薬剤師の卒後講座に、口腔ケア!?」
一体何の関係があるのかと思わずにいられませんでした。

5/27に母校の大学で開催された
卒後講座についての話です。

・薬剤師が語る口腔ケア

1人目の講師は、薬学部の教授。
私が在学中、社会人ドクターとして所属していたので知ってる方でした。元々病院薬剤師としてがん治療に携わってました。

来年、薬学部の教育課程が変わるそうですが、
その中に口腔ケアが入るとのことです。
「私たちが通ってたときは聞いたことがなかったなぁ」と時代の流れを感じました。
歯科医から薬剤師への要望があったのにも驚きです。

ドラッグストアや薬局薬剤師なら、
歯のケアをどれだけ周知できるか、場合によっては歯科受診を勧めることが求められます。

病院薬剤師なら、特に抗がん剤治療をしてる患者さんのお口の状態を見て、必要に応じて医師に薬の処方を提案したり、生活指導をすることができるとのことです。

「薬剤師もお口の健康に関わらないといけない」と感じました。

・歯科医師からは専門的な話

次は歯学系の大学院で教鞭をとっている先生が講師でした。

まずは歯や歯茎の構造について詳しく説明されました。体の構造についてある程度学ぶ機会はありましたが、歯については知りませんでした。

虫歯も歯周病も感染症という事実に驚きました。
ミュータンス菌はよく聞くけど、詳しく知りませんでした。

歯周病は慢性感染症です。
糖尿病、アルツハイマー、動脈硬化など様々な病気に関係することがわかっています。

私が妊娠中、検診のチケットに歯科検診があったことに疑問。
早産や低体重児出産のリスクが上がると聞いて「だから行かないといけないのか」と腑に落ちました。

元々、3ヶ月に1回歯のクリーニングに行っていたので、何も異常はありませんでした。

講師の先生は、「妊娠してからでは遅い。妊娠前から口腔ケアの重要性を周知させないといけないのではないか」と言っていました。

どれだけ周知できるか、試されている気がしました。

シェーグレン症候群の人に対して軽々しく
「水を飲めばいいじゃない」と言ったらいけないと口酸っぱく言われてました。
水分をとっても、口の乾きは改善するとは限らないのは驚きです。

たかがお口、されどお口と考えさせられました。

・感想

お知らせが来たとき「薬剤師の卒後講座に歯の話?」と疑問でした。
繋がりがわかりませんでした。

よくよく考えてみたら、骨粗鬆症の一部の薬で副作用で顎骨壊死があります。歯科医に必ず飲んでることを伝えるように周知してます。
歯科医と処方医の橋渡しが必要と実感しました。

副作用で口が乾く薬はたくさんあります。薬物治療に密接に関わっていると気づきました。

これを学べる今の学生さんが羨ましいです。

余談ですが、前回講演された玉田慎二さんから返事が来たことを、教授※に話したら驚いていました。
「言ったもん勝ちだね」
「いつも質問ありがとうね」と言われました。

※学生時代に所属してた研究室の教授が司会をやってました。

樺沢先生の『アウトプット大全』に「質問がないのは寂しい」とありました。
それを見てから、質問を考えながら講演を聴くようになりました。嫌でも頭に入りますね。

質問がないと司会の方が質問してることに気づきました。聴衆から質問がないと困ることに改めて感じました。

以上、ちえでした。
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