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願いの込められた模様【鬼滅の暗号】瀬音能之著
私は知りませんでした。
昔の日本人がアートに願いを込めていたことを。
登場キャラクターの服装のデザインが
個性的だなぁと思っていました。
特に炭治郎と言えば、黒と緑の市松紋様が印象的。
東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムにも使われましたね。
![](https://assets.st-note.com/img/1655971152450-lRmRkivkTj.jpg?width=1200)
・羽織のデザインに込められた意味
紋様には、霊的な力が宿ると言われてきました。
江戸時代になると盛んになります。
子孫繁栄、魔除け、厄除け、長寿など様々。
・炭治郎の市松紋様
江戸時代の人気歌舞伎役者、佐野川市松が
白と紺の市松紋様の袴を着ていたことから
女性たちに人気になりました。
その頃から「市松紋様」と呼ばれています。
柄が途切れることなく続いているため、
子孫繁栄や商売繁盛を込められます。
・禰豆子の麻の葉紋様
麻はまっすぐにぐんぐん成長。
「我が子がまっすぐ成長してほしい」という願いがこめられています。
他にも、魔除け・厄除けの意味もあり、
昔から産着の柄として使われてきました。
・善逸の鱗紋
正三角形または二等辺三角形が連続した紋様。
三角形の連続する様子を魚や蛇の鱗に見立てて、
この名がつけられました。
魔除けや厄除けとして使われます。
・伊黒小芭内の縞紋様
太めの白黒のストライプが印象的。
16世紀頃に日本に伝わり、江戸時代に流行。
諸説ありますが、
「島もの」→「島」→「縞」と変わりました。
・冨岡義勇の亀甲紋
2種類の柄の半々羽織を着ているのが特徴。
無地の方はお姉さんの着物、
亀甲紋の方は錆兎の羽織の形見です。
亀甲紋は、長寿のシンボルである亀をもとにしているため縁起のいい柄と言われています。
・感想
「こんな昔から、ファッションに
願い事をこめていたのか」と驚き。
「日本って着物など独自のものがあるから、
他の国の人と差別化しやすいんだなぁ」と
気づいた出来事があります。
それは、ミスユニバース世界大会の
ナショナルコスチュームです。
各国代表が、自国の民族衣装を身に纏います。
ある年によってはコスチュームが
物議が醸すことがありました。
たまたま動画で見る機会がありましたが、
国によっては
区別できないところも少なくありません。
「着物や甲冑など、見ただけで「日本」ってわかる。独自の文化なんだなぁ」と感心しました。
知花くららさんの甲冑がお気に入りです。
同時に、先人が残した文化やセンスを
繋いでいくのは難しいと実感。
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