見出し画像

【こんな夜更けにバナナかよ】と、大泉洋 追記あり

親の影響もあり、大泉洋が結構好き。水曜どうでしょうとか見てた。サイコロ投げて全国縦横無尽とか、海外行って本気の土壇場旅(どこまでがTVの演出?ってくらい!)とか。

知らない人がいるなら、何かで見られるなら是非とも見てほしい。今でもよくどっか地方のTV局とかで再放送を何度もやってたりする。

【こんな夜更けにバナナかよ】は、そんな大泉洋が出演してるってことで、映画公開の時から少し気になってたんだけど、実はこの映画にはちゃんと原作があって。しかも実話。同じタイトルの本がある。

例によって(↑note参照)図書館で本を読むことが多い家族。母は話題になってすぐ、図書館で予約。それでも100人待ちだったらしい(全く大げさじゃないというかもう少し多かったかも)。

私の方は、映画は見に行かないかもな~と思いつつ、たまたま待ち時間で入った書店で購入。

こんな人が実際に居たっていうだけで、本を読んだだけで、パワーを貰える。とにもかくにも、わがままだって感じではあるけど、それ以上に生きることへのエネルギーが半端ない。息をすることすら危ういのに、何もかもを自分でできないのに、しゃべりだけでこんなにも周りを元気にさせちゃうってすごいよ。

おしゃべりでお調子者ってところが実際の大泉洋とすごくリンクしててものすごく自然なんだけど、ちゃんと役者でもあって、やはりその役どころで大事なしゃべり方の口調とか呼吸器を付けたときの息遣いは本当にそんな感じなんじゃないかなって思わせる。こんなに演技上手な人だったんだな大泉洋って。気づかされる作品だったな。(今まで、バラエティで見る事の方が圧倒的に多かったかも。)

そしてこの作品の主人公で実在の鹿野さん。お調子者で陽気。とにもかくにも底抜けに陽気でスケベでどこまでもポジティブ。それが全て本当に本当の正真正銘の命がけっていうのが。全然感動を煽る感じは無いのに、無力なはずの鹿野さんが、底抜けにパワーを持っているってことだけで感動してしまう。2,3度泣きそうになった。

そして高畑充希ちゃんも。ハマり役って感じがする。純粋ピュアだけど芯があってエネルギッシュな女の子。控えめだけど知的な感じ(これは完全に映画のキャストかも?こんな子が本に出てたかは覚えてない。でもいてもおかしくなさそう。)

でもこの役どころが居たから、物凄く自然な流れで鹿野さんの生まれてからの経緯とか、筋ジストロフィーがどんな病なのか、そういう人もHできるのかとか、分かるようになってた。でも、本の方だともっともっと内容が深くてシビアな現実との戦いとかも書いてあった。そもそも24時間人の助けが必要な鹿野さんが自立して住める家をどう探すかとか、お金の話とか、ボランティアの人をいかに集めてシフト組むかとか、そもそも一般的に鹿野さんみたいな人が実際はどんな生活を強いられているかとか、確かだけどそんな感じの壮絶な話もきちんと現実に即して書かれてた気がする。

読書をしたのは映画公開の時くらいで1年以上は前だからちゃんと覚えてないけど。昨日の金曜ロードショーを見て私が最後に読んだ普通の本ってこれだったかも?と意外に最近読んでたじゃん(1年前は最近と言えるのかどうかは置いといて)、と、嬉しかったのと、映画の感動に浸りたくてnoteしてみました。




この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?