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実家の父脳梗塞で倒れる

実家の父が仕事中に倒れた。と

一本の電話が鳴った。
実家の母からだった。

夜でしたが
子供を義理の母に頼み、旦那と私は実家に帰った。

実家の近くの病院にいると教えてもらい、出来るだけ早く病院に向かった。

病院について、すぐさま病室に入ったら、白いカーテンで遮られている。
そのカーテンを手で手繰り寄せ、めくった。
視界に入ってきたのは、お父さんが眠ってる姿だった。

手術が終わり、眠っている父

母から倒れたのは、午後だと知った。

お父さんは仕事をしており、仕事が終わり、仕事仲間と談笑していたらしい。
お互い話が終わり、仕事仲間が帰ってる時に、さっき別れたばかりの父から電話がかかってきた。

もしもし、もしもし、といっても父は無言だったと言う。
変に思い、別れた場所に向かうと、父が倒れていたと言う。
その電話がないと、気づいてもらえなかった。
どうして、かけたんだろう。

本当にかけてくれて良かった。

幸運の一本の電話に気づいてもらい、
感謝した。

父が突然脳梗塞で倒れたのはショックだったが、
いくつか、前兆があった。

母から食べ物をよく落とすとか、つまづいて怪我をして帰ってきたり、手が震えたり、話すことがおかしかったり。
今思えば、これが前兆だった。

気づいてあげれば良かった。

そして、私は結婚して実家にいないので、家にいる家族が予防出来たはず。
悔やんでも仕方がないけど、予防は出来たはず。

私が実家に連絡したときも、晩御飯はたべたり、たべなかったりしていた。
栄養も偏っている。
家が近かったら、作って持っていってあげたかったな。

そんなことばかり、思っていた。
私はお父さんっ子であった。

ひっついてても、恥ずかしくない。
そんなお父さんが倒れて平気なわけじゃない。

ずっとそばにいたかったけど、
子供のことが、気がかりで、一度家にもどった。

そして、朝病院にもどった。

病院の先生が意識はあるけれど、話せないし、動けない。
寝たきりになるといわれた。

私が病室にはいると、父の瞳があいていた。
急いで
そばに寄ると、父の瞳から少し涙がでていた。

私だと気づいてくれたんだと嬉しかった。

動かせないから、私は父の手を触り、握ると少し震えていた。
悲しみからか、目がしわしわになっていた。

私も目が腫れるぐらい涙がとまらなかった。
ホントに悲しかった。

それから
私は頻繁に病院を訪れるようになった。

そんなとき
父は話せないので、筆記で伝えるようになっていた。
紙とペンをもたせて、震えながら書いていった。

書き終わると見せてくれた、

実際のメモの内容が
生まれてきてくれて、ありがとう。
嬉しいよって書いてくれた。
震えながら、字も潰れていたのに、読める。

父はこんな状態なのに、私の事を思っている父

涙が止まらない。

今でも
その紙は持ってる。

辛くなった時に思い出して、自分を励まそうとおもって。大事にもってる。

日に日に、痩せていく父

離れてくらしてるのもあって、なかなか倒れた時みたいに、頻繁には病院には、いかなくなってしまった。

それも、罪悪感。

大好きな父がこんなにしんどい状態なのに、
私はアニメを見てていいのか?
楽しい思いをしていいのか?
笑ってていいのか?

割りきれなかった。

つらかった。
見舞いをすることが。

遠のいていく。病室

辛くなるばかりで、見舞いにいくと。
罪悪感が辛い。

何年も寝たきりで、入院してる父

今は、寝たきりだけども、ちゃんとこの世に存在があるけど、未来は死しかないことに、
すごく胸が締め付けられる。

生きててほしい。
どんな状態でも。

けれど、全て弱くなっていき、
眠るように逝った父

瞬間は間に合わなかった。
間に合わなくて、良かった、
だって、辛すぎるから、
立っていられないと思う。

葬式も初めてで、火葬場も初めてだった。
さっきまで
体があったのに、
跡形もなく骨になった父

喪失感は半端なかった。
思い出すのは、私が大事にされたこと。

大事に大事に愛してくれた。

ありがとう。お父さん


天国で見ててください。

今度は自分を愛して、大事にして、認めて、許して、生きづらい自分を見つめて、
自分らしく生きぬきます。

生まれてきてくれてありがとうと言ってくれた父の
その言葉を忘れない。



















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