しょしがり

しょしがり とは新潟弁で恥ずかしがり屋を意味します。シンママ経験者。介護福祉士。介護支…

しょしがり

しょしがり とは新潟弁で恥ずかしがり屋を意味します。シンママ経験者。介護福祉士。介護支援専門員。社交不安。NPOなどのボランティアをしています。 揺れ動く不確実な感情を、未熟ながら表現できたらと思います。

最近の記事

虹の橋の彼方へ

久しぶりのお散歩だったから いつものコースに加えて たしか砂浜も漁港も歩いて 少し疲れた日だったね でもあなたはいつも通り 誰よりも活発だった 家に戻れば ソファのお気に入りの場所で 気ままに前足を舐めたり ついでに私の足を舐めたり それに飽きたら 私の太ももにあごを乗せてウトウトする 私の1番のストーカーで 私が他の子を撫でていると 割り込んで私の膝に足をかけて猛アピール テンションが上がると 頭を押し付け全身を擦りつけてくる 背中や腰を撫でると止まらない あなたのそのしぐ

    • ヨークシャテリアのレインとの時間

      ブリーダー引退犬4匹を迎え入れ、4年目になる。 トイプードル、ポメラニアン、パピヨン、ヨークシャテリア 劣悪な子犬製造工場、人間なら戦時中の捕虜収容所みたいな環境下で、 生産しないからいらない子 といわれ全員うちが引き取った4匹の、一番小さくて一番自己中の強メンタル娘のヨークシャテリアについて記したい。 ブリーダーさんからは、4匹の中では若くていつも吠えている落ち着きのない子、東北から他のブリーダーさんが連れてきた子 と聞いていて、 うちに来てからも、性格はその通りだっ

      • 母親の言葉でオーバードーズをやめられない女性の涙

        母は昔から厳しくて、 世間体を優先に考える人でした。 学校の成績が悪いと、よく怒られていました。 こんなんじゃ恥ずかしい、とか、近所に知られたら何を噂されるか、とか。 田舎だから干渉が強いんですよね。 母もプライドが高いし。 小学校でいじめにあって、 お母さんに話しても、あんたが弱いからだって、 初めてリストカットしたのはその頃です。 いつも死にたかった。 専門学校に入って途中で辞めてそこで出会った人とすぐ結婚しました。 できちゃった結婚です。 その時も母には、 あんたはなん

        • 不倫を続けられる心理

          私の友人は、妻子のある人と20年近く不倫関係にある。 友人は、未婚である。 友人が二十代の頃、夜の店を経営していた年上の彼と店で出会い、友人の方から好きになり、 仲良くなる工程で既婚者と知ったが、 妻とはうまくいっていないという彼からの言葉で、 いつか壊れる夫婦関係だと認識し、付き合いが始まった。 そんな友人の恋を知り、私は応援していた。 愛人という暗いイメージよりも、 友人の遠いところで彼の結婚生活が勝手に破綻し、自然の流れで友人と彼が結ばれる日が早くくればいいと。 ところ

        虹の橋の彼方へ

          10年以上の引きこもりとうつ病を患っていた女性の今

          私ね、わかるのよね。 夜型の人間だから、夜勤は苦にならないし、 みんなが、夜勤大変でしょ、って言ってくるけど、むしろ日勤で4連勤とか信じられないの。起きれないしさ。 夜勤が体に合ってる。 夜勤中だって、あんなさ、 夜の7時8時に寝たらそりゃあ、 夜中起きてくるわよね。 やることないし、寝ろ寝ろって職員から言われたら、 トイレに何度も行くでしょ。 だって、それくらいしかやることないんだから。 私だってそうするよきっと。 わかるから、 いいよ起きてここにいなよ、 ってそばにいるの

          10年以上の引きこもりとうつ病を患っていた女性の今

          男性に依存する生き方

          私が所属するNPO団体で支援している20歳の女の子話だ。 カラコンで紫メッシュの髪型とキラキラしたネイルをしている、今どきの綺麗な子。 彼女は中学校にほとんど通わず、家を飛び出し、男の家を転々とし、補導されたりして、親から縁を切られた。 今は風俗で働きながらシェアハウスで生活している。 風俗はやめて、昼間の仕事をしないかと大人たちが就労支援に何度も繋げたが、 長くは続かず、結局また風俗に戻ってしまう。 同じ彼氏とも、長く付き合ったことがない。 ただいつも男を切らさない。

          男性に依存する生き方

          美容鍼で顔に針を刺された話

          ホットペッパービューティーからクーポンが届いた。 期限付きクーポンはいつも捨てていたが、 今回はなぜか普段の自分と逆行する意思に動き出したくなった。 想像しただけで怖くて、 針を顔に何十本もブッ刺す、 美容鍼を予約していた。 初回はお試しコースでリーズナブル。 クーポンとポイントを使えばさらに安い。 安い客だからと怪訝な顔をされないだろうか。 安い代わりになんか売りつけられないだろうか。 初めてのところに行くハードルは、私にとってめちゃくちゃ高い。 でも死ぬまでに一度は経験し

          美容鍼で顔に針を刺された話

          夢を持つ若き理学療法士の彼女が輝いていた話

          10ヶ月一緒に働いた親子ほど歳の違う社員が、今月いっぱいで退職する。 私は彼女が好きだった。 私はパートの事務方、彼女は現場の理学療法士。 第一印象は正直、知的エリートオーラを全身にまとわせ、 愛想も決して良くはない、クールで淡々と専門用語を並べる若いコ。 というインプットだった。 だがしばらくすると、よく笑う、 おっちょこちょいで、お茶目な人間味を時折見せるようになり、 私から利用者の個別運動機能訓練について質問したり、 彼女の方から個別の生活環境などのの質問を受けた。

          夢を持つ若き理学療法士の彼女が輝いていた話

          メニエール病で退職してから存在意義を考えた話

          私はコロナの前年にメニエール病で退職し、その後2年間、引きこもり生活をした。 夫に扶養されているのに、 体調の波もあり、夫婦喧嘩を私からふっかけてはヒステリックに泣いたりわめいたりした。 更年期症状かもしれないと思い、婦人科にかかりホルモン療法も開始した。 でも体調は良くならなかった。 コロナによって世の中も未曾有の事態となっていった。 コロナの前から引きこもり、自分自身が不安定な精神状態で、 さらに外の世界も暗闇にすっぽり飲み込まれた気がして、 もしかしたら、このまま

          メニエール病で退職してから存在意義を考えた話

          夫婦別姓なら

          私は今の自分の苗字に強い拒否感を持っている。 今の自分の苗字、それは夫の姓だ。 女性が結婚を考えるとき、苗字に抵抗を持つ人もいるかもしれない。 個人的には、 もし自分が、佐藤、鈴木、渡辺から→早乙女、一条、白鳥とかに、 入籍してなれたなら、結婚に対してもっと前向きに、テンションが上がるかもしれない。 (佐藤さん、鈴木さん、渡辺さんに失礼) しかし、そのような憧れの苗字には、なんとなく格差や、嫁姑、元カノの嫉妬、等が付きものな気もして私には到底無理な話だが。 (ドラマの見過ぎ

          夫婦別姓なら

          動物保護のボランティアの話

          写真はうちの16歳のおばあちゃん猫。元捨て猫。ガン闘病中。 動物保護団体の職員さんとお話しする機会があった。 彼女は看護師として働く傍ら、 ボランティアで動物保護の活動をしている。 殺処分をなくし、多頭飼育崩壊も減ってきているとはいうものの、 山間部、田舎の方ではまだ飼育崩壊は無くならないという。 地域柄、限界集落に独居高齢者も多い。 可哀想だからと野良猫に食事を与えたり、知識不足により飼い猫が繁殖を繰り返し増えていく。 衛生環境も悪化し、病気の対応もできず、 猫だけではな

          動物保護のボランティアの話

          VIO脱毛迷ってるならした方がいい

          数年前、私の友人がVIOの脱毛に通い始めた。 40代になってなぜ?と聞くと、 邪魔だから… という理由だった。 ちなみにその友人はレス夫婦だ。 性的嗜好以外で、いまさらどうしてか、私には理解できなかった。 医療脱毛のコースで、下の毛をツルツルにしているという。 デザイン脱毛している人はわりといるようだ。 美容意識の高い人や、水着や下着にこだわる人、エチケットとして整えている人は、 日帰り入浴施設などでも見かける。 逆三角形、味付けのりタイプなど。 私は、自然派というか、パート

          VIO脱毛迷ってるならした方がいい

          薬のコントロールがうまくいかないとき

          薬を処方されている人は多い。 定期的に受診が必要で、医師は都度適切な薬を処方する。 しかし、患者側に問題があって用法用量を守れない、 もしくは副作用が強く出てしまい、生活に影響が出てしまうといったことがある。 私の周囲の人の場合、向精神薬を処方されている人もいて、これがよく起きる。例えば、 お酒で薬を飲む。 頓服薬を頻繁に飲む。 1日3回の薬を一度に飲む。 数日飲み忘れ、忘れた分を一気に飲む。 道に落ちている薬を拾って飲む(?) 受診の際、実際の症状と違うことを医師に話す。

          薬のコントロールがうまくいかないとき

          うちの犬がお散歩に行けるようになるまで

          うちの犬4匹、トイプードル、ポメラニアン、パピヨン、ヨークシャテリアはブリーダー引退犬だ。 何年も狭いケージの中で過ごし、名前も無く、誕生日もわからず、人の愛情も知らずに育った。 縁あって4年前にうちにきたときは、 戸惑いの連続だった。 その一つが散歩だ。 犬というものは、お散歩が好きな生き物だと思っていた。 だがそれは思い込みだった。 まず外に出たことがないから、外の世界が怖いのだ。 未知なるわからないものは、不安で怖い。人間も動物も同じだ。 得体の知れない、広大で眩

          うちの犬がお散歩に行けるようになるまで

          長期連休は憎い

          ゴールデンウィークや、お盆、お正月はずっと嫌いだった。 単なる、妬み、嫉み、かもしれない。 世間が旅行だ。行楽だ。と騒いでいるニュースを見ると、心がすさんだ。 自分には関係のない出来事だからだ。 誕生日も、クリスマスもない家庭だったし、 お正月は、長距離運転手だった父が家に長くいて、酒乱で母に絡んだり、私にもとぱっちりがくる息の詰まる連休だった。 父がいないのは、パチンコに行っている間で、帰ってくればまた、母とお金のことで揉める。 大人になっても、就職先は医療関係でシ

          長期連休は憎い

          認知症でアル中でLGBTQのおじいちゃん

          昔、介護施設で働いていた時の話だ。 80代後半のおじいちゃんがいた。 ほとんど寝たきりでオムツ、寝返りはできるが、自分で起きたり、歩くことはできない。 車椅子に乗ることも移動することも、私たちが行った。 食事は左手のみ使いスプーンで自分で食べていた。 体は常に傾き、ボロボロと食べ物をたくさんこぼすのでエプロンをつけていた。 脳梗塞の後遺症で片麻痺があったので、左半身しか動かせなかった。 脳血管性認知症の診断もついていた。 言葉は話せなかった。 顔の表情も麻痺のせいか動かず、

          認知症でアル中でLGBTQのおじいちゃん