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読書メモ:死ぬときに後悔すること25

基本情報

『死ぬときに後悔すること25』
緩和医療医 大津秀一
2013年10月1日発行

今年の1月から4月中旬まで仕事を休んでしまったこともあり、早めの「定年退職後」の過ごし方の感覚もあり、「何をして過ごせばいいのか?」(実際に主治医に聞いて、若干困らせてしまった)ということの参考になればと思い、手に取った一冊。

ちなみに主治医には、「休んでください」と言われた。復職直前は、午前2時間、午後2時間机に向かうように言われたが、「適応障害」だったため、仕事から離れれば気持ちも元に戻り、ほとんど何も問題ない状態だった。
休職のことに関しては、また別の機会にまとめたいと思う。

構成

第一章 健康・医療編
第二章 心理編
第三章 社会・生活編
第四章 人間編
第五章 宗教・哲学編
第六章 最終編

感想

大津先生が実際の現場で見た患者さんが後悔していることをベースに25の後悔をまとめた本書。

現在私自身39歳で、昨年101歳の祖母が亡くなったが、まだ両親は健在で「死」に対しては、今は少し距離があると思っている。
一番身近に感じたのは、2010年1月に当時40歳前半の叔母が、くも膜下出血で倒れ、そのまま帰らぬ人になってしまった時である。小さな子ども3人がおり、これからという時で非常に辛かった。

この経験があったからというわけではないが、性格的に「後悔」しないタイプで、過去を変えることができないし、思っていた通りにいかなくても理由をつけて納得してしまうことがあり、今のところ大きな後悔はそう多くはない。
(また、運にも恵まれ概ね健康で人並みの生活をできていることも多分にあると思う)

今回本書を読んでいて、意外だったのは、
①結婚をしなかったこと
②子供を育てなかったこと

を後悔される方が一定数いるということだった。

時代も令和に入り、みんながみんなが結婚や子供を育てるという状況ではないが、それでも死を目前にして後悔される方が一定数いらっしゃるということだった。
①②ともに背景には、「孤独」が関わっている。ご家族が存命で、見舞いに来てくれたり、友人が会いにきてくれるだけでも元気になる方は多いそうだが、やはりそれとも別のようである。
結婚や子供ができるような機会はあったものの結果として結婚も育児もされなかった方は、後悔することがあるようである。

私自身、友人に会う機会が減っており、また、出不精であり旅行や行きたい場所に行かなくなってしまうため、この2点は今から後悔しないように折を見て行動に移していきたいと思った。

39歳ではあるが、いつ死ぬかはわからず少しでも後悔を減らし満足できる人生を歩もうと思わしてくれた一冊であった。

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引き続き、読者の皆様が今まで読んで面白かった本や映画等教えてください。コメント欄に書いて頂けると幸いです。

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