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土曜日は仕事のこと Volume2~ことばの力で人を動かす~2023.11.11

俺は君のことを変えることはできない。
変わるかどうかは君次第。
俺にできるのはきっかけを与えることだけ

先週の土曜日に「伸びる子と伸びない子の特徴」の記事を書きました。

土曜日は仕事について。Volume1~伸びる子の特徴と伸びない子の特徴~|さむお (note.com)

今日は、実際に伸びない子の特徴に当てはまる子にどのように話したか、を書きます。




「店長、○○君に何かを注意すると、ブスくれるんです。。。」

まさに、伸びない子の特徴に当てはまる子がお店にいます。
ただ、僕は彼の話も聞いてみないと分からないと思ったので、今日は彼の話を実際に聞きました。
「○○さんが、君に注意したときに、ムッとした表情をしたり、ブスくれたりするって言ってるけど、心当たりある?」
思い当たる節があるようで
「あります。」
「詳しく聞かせてもらえないかな」
「先週、僕が、返却された食器を片付けているときに、○○さんから、『食器片づけて』って言われたんですけど、片付けている最中だったから『片付けてますけど』って答えました。その時に、自分でもイラっとして、それが表情に出たんだと思います。」

○○くんの話を聞くと、確かに、片付けてる最中に「片付けて」って言われたら「片付けてますけど」って答えるわな。

僕は、人同士でトラブルがあったときは、双方の話を聞くようにしています。

今回も○○さんの話だけ聞いて鵜呑みにしてしまうと、○○くんは悪、になっていたと思います。
ただ、○○くんは僕が面接して「いいな」と思って採用した子だし、普段の働きぶりを見ても、そんな風には見えない子でした。
今日も、少しの時間客席から接客態度を見ていましたが、特に問題があるようには見えませんでした。

そして○○君はこう続けました。
「イラっとして、このままじゃ駄目だと思ってトイレに行ってリセットしました。それからは、僕的には普通に働けていたと思います」

「どうしたら教える人が気持ちよく教えてくれるようになると思う?」

「○○君の話はよくわかった。確かに君の言ってることはもっともなことだね。
でも、君がブスくれたことで○○さんの君に教えようっていう気持ちはどうなったと思う?」
「薄くなったと思います」
「そうだよね。
教える人って教わる人の熱量や態度で変わるんだよどうしたら気持ちよく教えてくれるようになるかを考えて行動してごらん」

素直に「はい、わかりました!」って言える子と
何か注意したときにムッとしたりブスくれたりする子。
どちらが伸びると思う?

僕は店長として○○君にそれを分かってほしかった。
だから話しました。

「もしかして、僕がいないところで、僕の悪口とか言われてるってことですか?」


「まぁ、そうなるな。。。」
「それはショックです」
「そうだね。俺もそれは違うと思ったから、○○さんには注意した。
『本人がいないところで、その人の悪口や陰口は言ったら駄目だよね?
そんなことしてもなんの解決にも繋がらないよね?言うなら本人を交えて言わないと』って」
「俺も君くらいの歳のとき、そういう経験あるからショックを受けるのは良く分かる。楽しく話していたアルバイトの女の子が、実は俺のいないところで、散々悪口言ってたんだよ。」

○○くんはショックを受けながらも、僕の話を真剣に聞いてくれました。

「俺が君を変えることはできない。変わるかどうかは君次第なんだ。
俺は君にきっかけを与えることしかできない」

○○くんも僕の言葉に続いて
「そうですよね、変わるかどうかは自分次第ですよね。。。」
「君は、俺が面接して採用した子だ。素直そうな子だなと思ったから採用したんだよ。君はまだまだ出来ないことが多いけど、君にできることがあるよね?何かわかる?」

「レジはできるから、できるだけ早く対応したり、食器の片づけもできます」
「それもそうなんだけど、お店の雰囲気作りはできるよね?
君が明るい接客をしたり、元気よく『ありがとうございます!』って言って見送ったらお客様嬉しくないかな?一緒に働くみんなも気持ちいいよね?」

彼の目に力が宿るのが分かりました。

それからの彼の働きぶりは言うまでもないでしょう。
これからが楽しみな子です。

どんなことばをかけてあげられるか。
そして、遠回しな言い方ではなくて、「これ言ったら傷つくかも」と思うようなことも本質をずらさずに言えるかどうか。

実は、直接的な言い方をした方が伝わります。

僕は人に何かを教える時、「本質を教える」ことを大事にしています。
それは僕もそうだからです。

お世辞で言ってるのか、本気で言っているのか、わかります。
相手が20歳前後でも、自分より二回り歳下でも、言います。

分かる人は分かってくれる
変わる人は変わる
僕にできるのはきっかけを与え続けるだけ

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

この物語はノンフィクションです。




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