下手くそのジレンマ

ピアノを1日1時間と決めてできるだけ時間を捻出できるようこの半年ほど頑張ってきたつもりではある。

仕事に家事に育児に、目まぐるしくも単調な時もあるけれどもピアノの前で集中し向き合う時間が1日の中に少しでもあればその分だけ満たされる気がした。

正直日々さまざま葛藤がある。

まず、なぜこれほどまでに孤独な戦いなのだろうか。ピアノを弾く喜びや苦悩、上達への道を誰か他の人と共有したりする機会がなかなかいないもんだ。それもできれば同レベルの人が良いけど、そもそも自分みたいな中途半端なレベルの人で全く初心者ではない初級者と言うレベルで続けてる大人の人ほとんど見かけない。

師を乞うてピアノのレッスンも始めてみたけれど、一回30分月数回のレッスンで共有できる事はとても少ないと感じている。ただこれは先生との相性もあるように思う。上達するためのテクニックや練習方法を教えてもらいに行くのだが、レッスンでは私の演奏の問題点やダメ出しはしてくれて、もっとこう言うふうに弾いた方が指摘してくれるのだが、それを実現する技法や知識に対する説明があまりにも欠けていて、いつもそれができなくて悩んでるんだとモヤモヤしてレッスンを終える。そして、次のレッスンまでの課題克服の具体的な方法論がなく試行錯誤する。次のレッスンであっさり否定され的外れな努力であったことを知る。と言う感じが続く。

一番嫌なのは大人だから指が動かなくて仕方ないと言われる。こちらとしては勇気をくじかれるので余り言って欲しくない。それを100も承知で克服しよう、と奮闘しているのだから、そんな正論でバッサリ切り捨てられても困っちゃうのだ。

あと、自分のメンタルのせいもあるけど、先生の前で弾くと上手く弾かなきゃと言う思いが強すぎて指が緊張してしまい硬直することがある。すると負担の練習通りにすら動かなくなってしまう。

さて、そんな順風満帆とは言えないピアノ生活だが、今方向性として歯痒いのが、技術向上のためのクラシック基礎練習に時間がかかりすぎて、いつも一時間は消化してしまう。ほんとはピアノを弾く目的である好きな曲をピアノで弾く練習がしたいのだけどなかなかそれが今のピアノ1時間体制では全然足りない。

基礎か、好きな曲か、どっちに振るべきか、迷う。



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