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5.歌舞伎町 夢千代 ~短編小説 恋愛 初恋編~初めての恋~

今日は、なんだか体調が良く無いので
少し繁華街から離れた公園で日中は
横になっていた。

夕方に社に戻り、明け方に街を徘徊していると急にねむくなり街路樹に持たれて寝てしまった。
夢の中で優しい声が……
「大丈夫?!ここで寝てると危ないよ」
目を開けるとそこには、彼女が僕の顔覗き込んでた。

「良かった!起きて」満面の笑みの彼女
「ありがとう」
「あなたお名前は?」
この街に来てから数年経つが自分の
名前を聞かれた事がなかったので
戸惑いながら小さな声で
「菊千代」
「素敵なお名前ね!菊千代て、
私は、瑠愛ルナ

次の日から千尋は、夕方僕の姿を見ると
「おはよう!菊千代」
声掛けてくれて、
朝方、仕事帰りには、
「お疲れ様!菊千代」と行ってくれた。
僕は、自分名前を
呼ばれて、挨拶される事が
なかったので凄く嬉しかった。

冬が終わり春になると
千尋は、この町から居なくなった。
(初めての恋)


✩°。⋆⸜(*˙꒳˙*  )⸝次回土曜日 更新

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