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車を所有するということはドイツ・ベルリンでは贅沢なこと

今日はドイツでの車事情や私の車とのライフスタイルなどについて、
まずさらりとお話しします。

自家用車を所有するということは、実はベルリンでは贅沢、
豊かなことであります。

特に、ベルリンではメルセデスやBMWの新車は40、50代以上の方が
乗るものっていうケースが多くて、
若年層はシェアリングカーか、自分の車を所有するとしても中古車購入や
親から譲ってもらった中古車を所有するというのが一般的です。

日本みたいに新車を買う人も少なく、車も10年以上乗るのは普通、
いやむしろ10年ものの車って、日本なら買い換えることを考え始める時期
かもですが、ドイツではまだ買い換えるころではないようです。

こちらではかなり古いタイプの車もまだ多く走っています。

ドイツは裕福な国で、性能やかっこよさで人気の車というと
ベンツやBWMといったドイツブランドの車のイメージが強いにもかかわらず、
現地ドイツでの車事情は一般的にこういった状態です。

日本がいかに裕福な国だということがわかります。

私たち所有の車についてのおはなし

私の車はゴルフ6で今年の6月で10年になり、現在走行距離8万5000キロほど。

ベルリン市内の短距離を走ることが多く、国外で長距離の車での旅行というと、
今までイタリアやクロアチア、オーストリアやチェコに行ったくらいです。

ドイツでの総走行距離にしたら、これはまだまだっ、らしいです。

古いものを直しながら使用するという文化であるドイツでは、20万キロ以上走行
の中古車物件もあるので、まだまだと言われる意味はわかります。

そして、「この車を売るときはぜひ連絡してください」という携帯電話番号付きの
ラブレターや、中古車買い取ります広告紙もワイパー部分に挟まっていたこともあるし、ベルリンでは中古車を売ることのできるマーケットが広そうです。

義理の兄が5年前新車を購入したので、彼所有の車を当時5年ものゴルフ6で兄弟プライス、ちょっと格安で譲ってもらいました。

なぜ格安かというと、誰が見てもわかりやすい左後ろのドアが
少し凹んでいる状態でもあるため、とのことでした。

義理の兄がある日、どこかの道で存在する棒に横から擦ってしまったらしい。

私はそのままその凹みを直さないで、気にせず乗っていました。

むしろ、本当のこと言うと、すでに凹んでるから気が楽。

他人から見ると、いわゆる女性ドライバーがやっぱりやっちゃった、
に見えますが、そんなことはどうでもいい、車は走ればいいのです。

今のご時世、地球温暖化の影響で二酸化炭素排出量を減らす運動により、
車の使用を反対する傾向にある若年層が多く住むベルリンでは
車を使用することに後ろめたい気持ちも実はあるのですが。

こういった譲ってもらえるというチャンスがあったから、
そして、やはり夫の足に障害があるので、車は所有していた方が便利である、
とも思っています。

さて、車も10年ともなると、ここ2年くらいは修理や部品交換などが年に2回
ほどと頻繁になり、臨時出費として突然やってきます。

ドイツでは車検は2年ごと、新車を購入して10年以上になると毎年の車検が
義務となります。

車の修理についてはいまだにわからないことだらけです。

ドイツにおける一般的な車事情・車修理知識については
必要・重要なところだけ、少しずつ習得しているところですが、
毎回、車の整備店に修理に出すと、どこが悪いのかと説明してくれますが、
ドイツ語ということもありますが、車の修理や整備の基礎がわかってないので、
なんのことなのかほとんど理解できないってケースがほとんどです。

何度もその部品の名前を書いてもらったり、どうしてその部分が存在している
のか、を聞いたり。

そして、そのあと、ネットで調べてみて、なるほどそうなんだ、という
パターンです。

そして、修理代がいくらくらいなのか全く検討がつかない未知の世界のため、
結構ドキドキなのです。

値段もおおよそ事前にネットで下調べできるので、おまかせで、まあいいっかと
いう感じです。

前回、修理屋さんに持っていった時は
スロットルバルブの部品交換、オイル交換、冬タイヤ交換、
そして約半年後に車検があるので、車点検も全て一緒にしてもらいました。

そのため、
費用は全てで1000ユーロほど。
日本円で言うと14万円くらいです。

実は、今回、1100ユーロ以内なら是非お願いしたい、と
(中東生まれの値切りDNAの血が騒ぐ)夫が言っていると、
男性の名前をチラつかせちょっと値切ったりもしてみたら、
なんと、お願いした通りにちょっとだけ値段調整し、
おまけしてくれました。

私は値切るの苦手なんですが、というか、車修理交渉って
男社会なのか、車修理店でも男性の従業員とお客さんがいるのみ、
夫が前もって電話で修理店の方とちょっと話をしてくれると、
なぜかスムーズに行くのです。
性別で理論つけたくない方なのですが、この件はこういう傾向があるかも
しれないとも思っています。

夫が電話で話してくれたら、点検だけだったから、無料になったなんてこともあるくらいです。

きっとこの価格は日本よリは格安かもなのですが、この臨時出費は痛いけど、
やはり人間の体と同じで定期検診とか、オイル交換といったケアは大切であると
痛感しました。

ドイツでの車の維持費ってどのくらい?

さてドイツにおける車の車検についてですが、
120ユーロかかります。
私は車の修理店で車検してもらうので、
車検の前に車の検査も一緒にしてもらい、
車検にパスするように修理してもらうということが多いです。

前回の車検は車検に通るための修理に昨年で修理や部品交換代金で800ユーロ、
日本円で10万ほどと結構かかりましたが、
タイヤ交換は1回でタイヤ収納費も含めて100ユーロほどかかります。
これが年に2回、ドイツでは4月と10月に行うことが一般的です。

とにかく近年の車維持費関連費の値上げも著しく、タイヤ交換には
2年前くらいは80ユーロくらいかかったくらいでしたが。

自家用車維持費で一番高価だと思うのは、やはり車保険です。
こちらは運転手の年齢や車種、コンディションや保険会社
によって大きな違いがあります。

我が家が支払った車保険額は、今年は年間480ユーロ。

昨年は、保険会社が見積もった推定年間走行距離のままであったため、
この額より200ユーロほど多く支払っていました。

事故も起こしていないのに、毎年保険額が増えていくのはどうしてかと、
今年は保険会社に問い合わせたところ、
保険会社は毎年保険支払い時に、走行推定距離を見積もるため、
毎年現在の実際の走行距離を知らせると安くなる場合があると聞き、
すぐに現在の走行距離を知らせるとこんなにも安くなりました。

そして、自動車税は62ユーロ(日本円で9000円ほど)でした。

ベルリンでは住民であれば駐車許可されている地域内の路上に駐車でき、
住民駐車許可証明書が必要になります。
こちらは2年で20ユーロ(日本円で3000円ほど)です。

さらに、足に障害のある夫の障害程度が80%の障害者であるため、
(100%であると、日本でいうと1、2等級にあたる身体障害程度の
障害者)ベルリン市内どこでも無料で駐車が可能な駐車証明書も
所有しております。

そのため、車を所有してると維持費はかかりますが、大都市の車の維持費に
したら格安で恵まれている方なのかな、とも思います。

なお、下記は記事の最初の部分でお伝えしたオーストリア、クロアチアへの2022年夏の車旅行の関連記事です。
もしよろしければ、こちらもどうぞお読みください。


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