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【無料】1時間で駆け抜けるノーコードAIアプリDifyでのRAG開発

こんにちは!今回は、ノーコードAIアプリケーション開発プラットフォーム「Dify」について、1時間で基本をマスターする勉強会(ハンズオンあり)の内容をお届けします。

私は、JTC金融の情報システム担当者です。
創業100年を超える会社に勤め、数万人の従業員を擁します。
実際に社内勉強会に使用したカリキュラムをご紹介します。

プログラミング未経験の方も、AI開発に興味がある方も、社内勉強会をやってみたい方もよければ読んでみてください。(PCまたはタブレットで作業できました)


1. Difyの概要と基本 (10分)

Difyの紹介 (5分)

Difyとは?
Difyは、プログラミングスキルがなくてもAIアプリケーションを作成できる「ノーコードAIアプリケーション開発プラットフォーム」です。
この記事を作成しているタイミングで、JTCではRAGが流行っていますよね。
(RAG=Retrieval-Augmented Generation (RAG) は、LLMによるテキスト生成に、外部情報の検索を組み合わせることで、回答精度を向上させる技術です。今日、会社情報を付随したチャットボットの作成の取り組みが各社で進んでいると思います。)
そんなRAGも誰でも簡単にローコードでしかも無料でアプリを作る事ができる、それが"Dify"の魅力です。

主な特徴

  • 使いやすさ:直感的なインターフェースで、数クリックでアプリを作成できます。

  • 柔軟性:様々なAI機能やツールを組み合わせて、独自のアプリを作れます。また、LLMのモデル切り替えも簡単にできます。

  • 迅速な開発:アイデアを素早く形にできます。

用途例

  • カスタマーサポート

  • 社内ナレッジベース

  • 教育支援ツール

例えば、顧客の質問に自動で答えるチャットボットや、社内の情報を簡単に検索できるシステムなどが作成可能です。

ノーコードAI開発の利点 (5分)

  1. プログラミング知識不要で直感的にAIアプリ開発が可能

  2. 従来の開発に比べ開発時間とコストの大幅削減

  3. アイデアを素早く形にできる

2. Difyアカウントの作成とインターフェースの説明 (10分)

アカウント作成手順 (5分)

  1. Difyウェブサイト(dify.ai)にアクセス

  2. サインアップ(メールアドレスまたはGoogleアカウント)

  3. 初回ログイン時の設定(ユーザー名設定、利用目的選択など)

ダッシュボードの説明 (5分)

色々ありますが、まずは上段の4つだけ分かれば大丈夫です。

  • 検索:テンプレートを探すことができます

  • スタジオ:作成したアプリを管理します

  • ナレッジ:外部記憶、外部知識

  • ツール:フローに組み込める他サービス(Slackなど)

3. ひな形を使用したチャットボットの作成 (30分)

テンプレートを使用したRAGアプリケーションの作成 (5分)

  1. スタジオを選択します

  2. 「テンプレートから作成」ボタンをクリック

  3. 「Knowledge Retrieval + Chatbot」テンプレートを選択

  4. アプリケーション名と説明を入力(そのままでもOKです)

ワークフローの確認と設定 (10分)

以下の段取りで1つ1つのフローの説明と操作を行いましょう。

  • ワークフロー構成の説明(Start、Knowledge Retrieval、LLM、Answer)

  • Knowledge Retrievalの設定:何をナレッジに選択するか決めましょう。ナレッジの設定がない場合は後続の「知識ベースの追加 (5分)」に進み、また戻ってきてください。

  • LLMノードにコンテキストにKnowledge Retrieval resultを設定:何をコンテキストとして設定するかはユーザーが決定する必要があります

  • LLMノードの設定(モデル選択、プロンプト調整):無料だとgpt-3.5になります

Knowledge Retrievalは”+”ボタンで選んでください

知識ベースの追加 (5分)

何を知識にするかを決めましょう。

  1. 「Knowledge」タブの使用方法

  2. サンプルドキュメントのアップロード

  3. インデックス作成の確認

何でもいいので、知識として設定したい。ドキュメントをアップロードしましょう。
今回は定款にしました。
無料アカウントは初期設定のまま進めましょう。
少し待つとステータスが100%になり埋め込みが完了します。
これで準備完了です。

テストと動作確認 (5分)

  1. 「デバッグとプレビュー」機能の使用

  2. サンプル質問でのテスト

  3. 結果の確認と必要に応じた調整

  4. 問題なければ「公開する」で完了です。お疲れさまでした。

4. 質疑応答とまとめ (10分)

参加者からの質問への回答 (5分)

  • よくある質問とその回答

  • 参加者個別の疑問解消

学んだことの振り返り (3分)

  • Difyの基本概念の復習

  • ひな形を使用したチャットボット作成の主要ステップの確認

次のステップの提案 (2分)

  • より高度な機能の紹介(質問内容による条件分け、変数の使用、APIインテグレーションなど)

ノーコードと言えど、初学者には少し引っかかってしまう部分もありましたね。その部分のキャプチャを撮ってみましたので、ぜひチャレンジしてみてください。


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