「子の心親知らず?」
映画「チケット・トゥ・パラダイス」をネットフリックスで鑑賞。とっくの昔に離婚した元夫婦が愛娘の結婚を阻止するために奮闘するお気楽コメディ。
犬猿の仲だったはずの元夫婦が娘の結婚阻止に向けて手を取り合ううちにいつしか……という展開はやや予定調和でありきたりだが、夫婦役の名優2人の振り切った演技のおかげで上質なコメディに仕上がっている。ベタなストーリーの中に気の利いたセリフや伏線回収がさりげなく仕込まれており、意外と気が抜けない。
勝手ながら、日本版のキャスティングを考えてみた。キャリアウーマン風でイケイケの母親にはやはり、吉田羊が適任だろう。もう少し年齢層を上げるなら、大竹しのぶあたりもいい。
体裁ばかりで適当な父親は、吉田鋼太郎あたりが思い浮かぶ。大泉洋やユースケ・サンタマリアではいささか線が細すぎるし、大人としての厚みがやや足りない。渋みや重厚感なら高田純次も悪くないが、それだとコメディに偏りすぎるような気もする。
ぜひ、実際に映画を観て思い思いのキャスティングで楽しんでほしい。
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