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開排動作(あぐら)の制限因子って?

おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。
今回は開排動作(あぐら)の制限因子について紹介していきます。

開排動作は手術後に獲得したい、重要な動作となります。
今回の記事が参考になれば幸いです。よろしくお願いします!


開排動作→股関節周囲の筋肉の柔軟性が必要

開排動作がなぜ術後に必要な動作になるかというと、人工股関節の脱臼を防ぐために必要な動作になるからです。

術後は股関節は不安定な状態になるため、股関節を深く曲げたり、内旋(内にねじる)ような動作を行うと脱臼してしまう危険性があります。

開排動作は股関節屈曲・外転・外旋位となり、脱臼しない位置関係になるのであぐらの姿勢で靴を履いたり、ズボンをはくなどの動作を安全に行うことが可能です。

では開排動作ではどんな筋肉の柔軟性が必要なのでしょうか?

開排動作で柔軟性が必要な筋肉について紹介

開排動作の際に柔軟性が必要な筋肉として、
①内転筋群②大腿筋膜張筋③小殿筋
の筋肉の柔軟性が必要になります。

①内転筋群
こちらの筋肉は股関節の内側を走行している筋肉で、股関節を内転させる作用があります。

開排動作は股関節を外転させる動作になるので、内転筋群は伸長されるため、柔軟性が必要になってきます。

②大腿筋膜張筋
この筋肉は股関節の前面を走行している筋肉で、股関節を内旋させる作用があります。

開排動作では股関節を外旋させるので、同様に柔軟性が必要になっていきます。

③小殿筋
小殿筋は股関節の外側を走行している筋肉で、股関節を内旋させる作用があります。

開排動作は股関節を外旋させるので、大腿筋膜張筋と同様に伸長される位置関係となるため、柔軟性が必要になっていきます。

以上、開排動作での制限となる筋肉について紹介していきました。
今回の記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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