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人工股関節置換術後に筋力低下しやすい筋肉と、鍛えたい筋肉について

おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。
今回は人工股関節置換術後に筋力低下しやすい筋肉と、逆に鍛えた置いた方が良い筋肉について紹介していきます。

術前の方はあらかじめ筋力を強化しておくことで術後スムーズにリハビリを行うことができるかと思います。

今回の記事が参考になれば幸いです。よろしくお願いします。


手術後筋力が低下しやすい筋肉は中殿筋

人工股関節置換術(THA)後に筋力が低下しやすい筋肉として、中殿筋が挙げられます。

中殿筋は骨盤の側面から大転子(大腿骨のでっぱり)にかけて付着する筋肉で股関節を外転(外に広げる)作用があります。

この中殿筋は術後も筋力が低下し、筋力が回復するまでに時間がかかるといった研究があります。

個人的には、手術時の股関節の操作により中殿筋がダメージを受け筋力低下が生じているのではないかと考えています。

なので、中殿筋に筋力低下が生じやすいのを踏まえたうえで、術前から鍛えておくと良い筋肉があります。

鍛えておくと良い筋肉→大殿筋上部繊維

鍛えておくと良い筋肉として、大殿筋が挙げられます。
大殿筋は大殿筋でも、大殿筋上部繊維を鍛えておくと良いです。

大殿筋は上部繊維と下部繊維に分かれており、股関節を伸展(後ろに伸ばす)作用がありますが、上部繊維にはさらに股関節を外転させる作用があります。

つまり、術前から大殿筋上部繊維を鍛えておくことで術後の中殿筋の筋力低下をカバーすることができます。

鍛え方としては、お尻上げを行ったり、うつ伏せで股関節を外転位で踵を上に持ち上げる運動などが挙げられます。

以上術後の筋力低下しやすい筋肉と、鍛えておくと良い筋肉について紹介していきました。

今回の記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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