ショウイチロウ

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肩関節の肢位別制限因子

本日は肩関節の可動域制限や痛みについて深掘りしていきます。 この辺りは肩疾患を診る上でしっかり覚えていきたいですね。 1st外旋での疼痛、制限肩関節【前方】に制限感や疼痛を有する場合 棘上筋前部線維、肩甲下筋上部線維 腱板疎部(CHL)、前上方関節包、SGHL、MGHL 肩関節【後方】につまり感や疼痛を有する場合 後方組織(関節包、関節唇)のインピンジメント 1st内旋での疼痛、制限肩関節【後方】に制限感や疼痛を有する場合 棘上筋後部線維、棘下筋上部線維 後上方関

    • 肩関節の運動解剖学

      今回の投稿からそれぞれの部位ごとにまとめていきたいと思います! まずは肩関節の構造について投稿していきます。 肩関節の構造 広義の肩関節は3つの解剖学的関節と2つの機能的関節で構成されています。 解剖学的関節→肩甲上腕関節、胸鎖関節、肩鎖関節 機能的関節 →肩甲胸郭関節、第2肩関節 解剖学的関節胸鎖関節(acromioclavicular joint) 胸鎖関節は体幹と上肢を連結する唯一の関節で上肢の基部となる。 関節の構造は鞍関節だが関節円板が存在するため球関節の性

      • 筋肉について、、、

        今日は共同筋の重要性からトレーニング、萎縮についてお伝えしていきます。 共同筋の重要性 ①help synergist この作用は動筋による不必要な動きを抑制することで、目的とする動きのみを行う共同筋の作用。 Ex.股関節外転時の中殿筋。中殿筋前部繊維(外転・屈曲・内旋)と中殿筋後部線維(外転・伸展・外旋)が同時に働き外転以外の屈伸、内外旋作用を打ち消し合うことで純粋な外転運動を行うことができる。 手関節掌屈時の尺側手根屈筋と橈側手根屈筋。どちらも掌屈作用があり、それぞ

        • 筋の解剖学的作用と運動学的作用

          本日は筋の作用について投稿していきます! セラピストが覚えている作用は基本的には【解剖学的肢位】での作用になります。しかし中には関節の角度が変わると作用が変わる筋も存在します。 これを【運動学的作用】と呼びます。 運動学的作用については今後筋別に投稿していくのでその時に詳しく説明していこうと思います。 足関節に作用する筋 距腿関節軸より前方にある筋は全て背屈作用、後方にある筋は底屈作用がある。 距骨下関節軸よりも内側にある筋は全て回外作用、外側にある筋は回内作用がある。

        肩関節の肢位別制限因子

          骨格筋について

          今回の投稿は神経による調節と筋線維の組成についてです! 運動単位 1本の運動ニューロンに支配される筋線維群を運動単位motor unit:MU、neuro muscular unit:NMUという。 1つの運動単位を作る筋線維の数は筋によって異なる。 そして1本の運動ニューロンが何個の筋線維を支配しているかを神経支配比とよび、一般に精密微妙な運動を行う筋(眼筋や手指など)は神経支配比は小さく、粗大な運動を行う筋(大腿や体幹など)は神経支配比は大きくなる。 ※手内在筋は数個

          【骨格筋の種類】

          前回は筋線維や収縮について投稿をしたので今回は種類について投稿します。 形状の種類 ①平行筋(紡錘筋) 筋束の大部分が筋の長軸方向に対して平行に配列。筋束が付着する腱膜が筋線維より短い。 ②羽状筋 筋束が筋の長軸に対して斜めに配列。両羽状筋や多羽状筋がある。腱膜が筋線維長より長い。一般人では羽状角は5~25度。 ③多頭筋 筋頭が1つを単頭。2つを二頭、3つを三頭と呼ぶ。 ④板状筋 長い腱膜を持つ平たい板状の筋。三角形や四角形が多い。 筋収縮の種類 ①等尺性収縮(

          【骨格筋の種類】

          筋肉の構造と機能

          本日の投稿は【筋肉】についてです! まず筋肉は大きく分けて3種類。 骨格筋、心筋、平滑筋。そのうち骨格筋と心筋は横紋筋と呼ばれる。 骨格筋は体表から順に表皮、真皮、浅筋膜(皮下組織)、深筋膜の深層にある。 人体には650個の筋があり、体重の40~50%を占める。 筋の中央部を筋腹と呼ぶ。筋の両端は結合組織の腱となって骨に付着する。 筋原線維 アクチンフィラメント(細い)とミオシンフィラメント(太い)から構成。 筋収縮は細いアクチンが太いミオシンの間を滑走し隣同士のアクチ

          筋肉の構造と機能

          関節の機能と構造

          まずは運動軸による分類 1.一軸性関節、2.二軸性関節、3.多軸性関節 関節面の構造による分類 1.球関節、2.臼状関節、3.楕円関節、4.顆状関節、5.蝶番関節、6.鞍関節、 7.車軸関節、8.平面関節 関節の基本構造 骨、関節軟骨、靭帯、関節包から構成される。 関節軟骨の構造と機能 【構造】 細胞外基質(コラーゲン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸など)と軟骨細胞で構成。 水分70%、コラーゲン20%、ヒアルロン酸、プロテオグリカン10% 【機能】 荷重緩衝機能と

          関節の機能と構造

          【運動連鎖】

          セラピストとして成長できるようにアウトプットしていきます! 本日は【運動連鎖】についての投稿です。 運動連鎖の概念は「ある関節の運動が他の隣接する関節へ影響を及ぼす」 下肢の運動連鎖において荷重位では解剖学的、生体力学的に人の動きが拘束されるためある程度の規則性をもって身体の動きが連動する。 【下行性運動連鎖】 下行性運動連鎖は骨盤からの運動連鎖なので脛骨よりも大腿骨の動きが大きくなる。 なので脛骨と大腿骨は同じ方向に動くが膝関節は相対的に骨の運動とは違う運動になる。