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【短歌】Small World

繋がってる繋がってない繋がれと。お抹茶すすりアンインストール

永遠を知らずに無限を信じてたリボンの頃の自分が顔出す

ミネストローネ作って待ち人来たる夜小さくふくらむわたしの世界


子どもの頃、将来は世界中を旅して広い世界に生きるんだ!と思っていました。
どこにでも行ける、何だってできるんだと思っていました。
けれど今わたしが生きているのは小さなささやかな世界です。
そんなに遠くには行けないし、出来ることにも限りがあります。
それでもわたしに関わってくれる人たちがいて、その人たちが連れてきてくれた世界がある。別々の場所で生まれて育って、もしかしたら全く同じものを見ることができていなくても、その人たちを通していろんな世界を見せてもらって感じさせてもらっているのだなあと思います。
わたしの母は外で仕事をしていなかったので、ほとんど家の中が世界だったのではなかろうかと一見思えます。それでも家族で娘であるわたしでも知らない世界に母は生きていたのだろうと思います。
わたしはわたしの小さな世界を今、きっと愛しています。

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