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初秋を感じつつ…

実は今年の春から無職生活が続いている。
4月から7月初旬ぐらいまではボランティアをやったり、それなりに忙しかったように思う。
前職についてはトップ固定の駄文にも書いたが保育関係で働いていた。
保育士資格は無いので「保育助手」という肩書きではあったけど、楽しい日々を過ごしたと思う。
巷でも言われているように保育士は薄給であると思う。
何せ次の行動が読めない小さな人間を一度に見なければならない。
マルチタスクである。しかも小さいので死角に入ってることも多々ある。
私のいたところは異年齢保育ということで、ほぼ全園児が同時に行動する。もう何がなんだかわからない。
そんな子どもたちを安全に見守りながら一日を過ごすのは重労働であり、責任重大でもある。
それに収入が見合わないから続けられない人も多いのだろう。
そもそも自活できるような賃金水準ではないと思う。
あれは実家で家族と同居しているか、既婚者で自分以外に家計を巻賄うだけの世帯収入がある前提の金額である。
言ってみれば、若い娘が結婚前の一時期に数年間勤務して退職、勤務を続けられる人は主任や園長に昇格していくという、どうも古めかしい習慣が残った職業のように感じられた。少なくとも私がいた施設では。
そのくせパソコンだのインターネットだのデジカメだのはあるから、それらを使うのだけど、パソコンの内蔵ハードディスクが過去データでパンパンだったりする。なので、よくフリーズする。いちおうWi-Fiで繋がった外付けハードディスクも備えているので、画像データや今すぐ使わないファイルはそっちに移すようにアドバイスしてみた。
仕組みがわからなくても使えるのは便利ではあるが、それはそれでなかなか考えものである。
あとはともかく雑用が多いのと、日々のルーチンが属人的なので、誰かが休むと回らない部分が必ずある。
表立っての保育についてはきちんと割り振られてるのだけど、パートさんがやってることなどは誰もわからなかったりする。「気遣い」と「思いやり」で回っているのだろう。
職場なのだから、あまり属人的になってしまうと困るのだけど、それも仕方ない。長年それでやってきたのだから、急には変わらないのだろう。
そこが仕事としてシステマティックになって、きちんとした報酬が支払われないと人手不足は解消しないし、保育士自体の質も向上しないように思うのだが…
そこでは三年を過ごし、契約解除となった。
契約社員として三年経過すると正職員として雇用しなければならないらしく、保育士資格の無い人間を継続して雇用する余裕は無かったのだと思う。それでも好意に甘え、三年間お世話になったことに感謝。
個人事業主として起業しようと考えてもいたが、ハローワークに勤務する知人の薦めで別の保育施設の求人に応募してみた。
書類審査も通り、一次面接、施設訪問、最終面接と順調にコマを進めていたのだけど結果は不採用…
採用イベントの通知スパンが絶妙な長さで、期待を持たせながらも次の通知がなかなか来ないという有り様。結局のところこの就職活動に3ヶ月も費やしてしまった。結果が不採用だったのでかなりのショックで未だにメンタルが不安定で浮き沈みが激しい。
次に進むにしても精神的に安定しないことには動けないので、とりあえずメンタルクリニックでカウンセリングを受けて薬を処方してもらった。そのおかげか、激しい落ち込みは無くなった気がする。
やりたいことはたくさんあるのだけど、生業に結びつくかはわからない。
自分は何のために生きるのか?
ときどき思考力の落ちる頭を振り絞って考えていこう。

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