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店員さんの優勝エピソード

これは、ハニーズというプチプラブランドの洋服屋で起きた、ヒューマンコメディである。


世間では、阪神が優勝し、街中は優勝セールで賑わいでいた。

私の親友である平野さんと、私の誕生日プレゼントを選びに、ハニーズに訪れた。

まず、店内を探しワンピースを5着ほど、プレゼントの候補に挙げた。この中から2つにしようと、1着は確定し、あと1着を決めようとしていた。

平野さんは、思い立ったかのように、店員さんに聞いたのだ。

そして店員さんは「私なんかで良ければ、全然アドバイスさせていただきます」と言った。

若くて、丁寧かつ低姿勢な人だなと思った。

その店員さんの起点の効いたアドバイスにより、もう1着は、無事、簡単に決まった。


そして、レジに行った際に、そのハプニングは起きた。

この日は、3000円以上の買い物で、500円割引のクーポンが貰えた。

店員さんは笑顔で「また使ってください」といった。

すかさず私は、「平野さん使ったらええやん。LLやったら入るもんな。」と言った。

すると「失礼!」と店員さんは驚いた。

そして、畳み掛けるかのように私は、「ハニーズのLLやったら大きいからイケるよな。」と言った。

すると「え、めっちゃ失礼!」とまた驚いた。

そして、店員さんはある事に気付いた。私が嫌味なく笑いを取るかのように、平野さんに言っている、その二人の関係性だ。

すると「え、めっちゃ仲良いんですね!」とまたまた驚いたのだ。

平野さんと私は見つめ合って微笑んだ。

その姿を見た、店員さんは「羨ましい」とボソッと呟いたのだ。

私は本音が出ている彼女の呟きに、どこか可愛らしさを覚えた。


その後、一生懸命にラッピングを丁寧にしてくれている、その姿にも人柄が伺えた。

そして、ラッピングが完成し、プレゼントを渡す際に、まず平野さんが「誕生日おめでとう」と言ってくれた。そして、店員さんも「誕生日おめでとうございます」と言い、顔を真っ赤にして渡してくれたのだ。

若くて可愛いらしい彼女のその対応が、とても嬉しかった。


気を遣える彼女であるからこそ、良い意味で気を遣わなくても良い人と、彼女が出会えると良いなと思った。

ーーーーーーーーーー終わりーーーーーーーーー


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