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「手紙屋」蛍雪篇 私の受験勉強を変えた十通の手紙
「何のために勉強するんだろう?」
誰もが抱える疑問に、あなたの人生を変えるヒントが詰まった感動の物語。
高校2年生の和花は、部活と友だち付き合いばかりの毎日。
大学に行きたいけれど、成績が上がらず、勉強へのやる気が出ない。
そんな和花に兄が紹介してくれたのが、謎の人物「手紙屋」。
十通の手紙をやりとりすることで、夢を実現させてくれるというが……。
「手紙屋」とのやりとりを通じて、和花はどのように変わっていくのか?
勉強の本当の意味、その面白さとは?
そして、夢を実現するために本当に必要なこととは?
ベストセラー作家が贈る、受験勉強に悩む人必読のメッセージ。
「手紙屋」からの『未来を拓く10の教え』が、自分らしく生きたいあなたの明日を変えてくれる。
今すぐ本書を読んで、夢に向かって一歩踏み出しましょう!
勉強も一つの道具である
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勉強は一つの道具にすぎないと思っています。
ですから、「やらないよりは、やったほうがいいだろう」という考え方は間違っていると思うんです。
むしろ、変な使い方しかできないのなら、勉強なんて道具は捨ててしまった方がいい。
勉強ができるようになって、できない人を見下すようになる人がいます。
勉強だけに没頭しすぎて、人の気持ちが分からなくってしまう人。
化学や機械に精通して、多くの人に被害を与えるようなものを作り出す人さえいます。
考えるべきは、「何の目的のために、それを使おうとしているか」なのです。
学校で習うことだけが勉強ではない
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勉強という道具を使って手に入れられるものをたくさんあげていけば、ある一つの共通点をみつけることはできます。
それを探してみて欲しいのです。
まず、よく言われるのは勉強という道具を使って「忍耐力」を鍛えることができるということ。
また、「自信」を手に入れることもできます。
他にもたくさんのものが手に入ります。
記憶力、判断力、応用力などが鍛えられ、ひいては「脳を活性化」することができます。
「脳」を鍛えるのは、より良い人生を送る上で不可欠なことですよね。
また、人からものを習うことによって、「素直な心」を学ぶことだってできます。
それから忘れてはいけないのは、「勉強」という道具を使うことによって、いろいろな人の気持ちがわかるようになるということ。
ちょっと話はそれますが、いいことを教えてあげましょう。
「勉強が苦手だ」と思っている人のほとんどが、ある暗示にかかっています。
それは「自分は生まれつき頭が悪い」という思い込み。
でも、断言します。
生まれながらの頭のできに、いいも悪いもありません。
もう少し、分かりやすくお伝えします。
あなたは、ピアノを習っていたと言いましたね。
僕は一度も習ったことがありません。
先日、自分でもこんな曲が弾けるといいなと思うような曲を見つけました。
この曲をあなたは一度も弾いたことがないとしましょう。
その二人が、今日から同時に曲を練習し始めたとします。
どちらか先に弾けるようになると思いますか?
結果は目に見えています。
だって、経験してきた量が全然違うんですから。。
そのとき、私がこう言ったらどう思いますか?
「君はいいよね、才能があるから。。」
きっと思うでしょう。
できないのを才能のせいにするのはおかしいよって。
だって私は何年もピアノを習ってきたんだものってね。
でも、勉強できる人は、よくそう言われていますよね。
そしてみんな、それは間違っていないと思っている。
あなたも「勉強」をつかってその壁を乗り越えることによって、何もせず人のやったことを批評する側ではなく、そういう人の気持ちをわかってあげられる側になることができるのです。
とにかく「勉強」という道具を使って手に入れられることは数限りなくあることをわかっていただけたでしょうか。
しかし、何も意識しないで勉強という道具を使い続けていたら、いつの間にか人の気持ちがわかるようになっていました、なんて具合には行きません。
最初から「人の気持ちが分かる人間になるために勉強という道具を使おう」と考え使い続けてこそ、望みのものを手にできるのです。
つまり、勉強という道具を使って手に入れようと考えるものがたくさんあれば、たくさんのものが手に入るし、「大学生活」一つしか考えていない人はそれしか手に入らないということです。
心の成長なくして、結果を手にすることはできない
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「勉強する」という言葉の意味を別の言葉で説明してみると、こうなります。
「今までこの地球上に存在した人々が経験し、発見しては次の世代へと伝えてきた素晴らしい知識や知恵を、今度は自分が受け継ぎ、自分のものにすること。」
つまり、「勉強する」ことによって先人の知恵を学び、自分を磨き、昨日までの自分とは違う自分になるという変化を繰り返してきたのです。
成功するために必要なものは、方法ではなく行動だ
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「やらなきゃいけないこと」を「やりたいこと」に変えるために役立つもの。
それは「想像力」です。
人間の「想像力」は、そのまま「創造力」につながります。
人は無意識のうちに、自分の行動を「やりたいこと」と「やるべきこと」に振り分けて動いています。
このとき一番の問題は、人は「やりたい」と思っていることに対しては「快・楽・喜び」を、「やるべき」と判断していることに対しては「不快・退屈・苦痛」を感じてしまうということです。
そして、多くの人が将来に対する不安に駆られて行動を始めます。
けれども、追い詰められなければ動けない習慣をつくってしまうと、追い詰められる人生へと自らを誘うことになりかねません。
実際に、多くの人が「燃え尽き」状態に陥っているのです。
ここで、「やるべきこと」とは何かを考えてみましょう。
「やるべきこと」というのは、決して「やらなければいけないこと」ではありません。
ここを混同している人が多いから、「不快・退屈・苦痛」を感じてしまうのです。
それは、本当は「将来の自分が、今の自分にやっておいて欲しいこと」なんです。
つまり、私たちは一日という時間を、「今の自分の欲求を満たすため」か、「将来の自分の欲求を満たすため」に使っているのです。
ということは、どちらにしても自分のやりたいことをやっている時間だということです。
今日の一日の勉強が、将来の世界を大きく変える
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「勉強」という道具は、「他の人たちの役に立つため」に使って、初めて上手に使ったと言えるんです。
つまり、勉強という道具は、「自分を磨くため」「人の役に立つため」という二つの目的のために使ったときに初めて、正しい使い方をしたと言えるのです。
たとえば、あなたが勉強しなければ困るのは、あなたではなく、将来あなたと共に生きる人なんです。
あなたが今以上に「人の気持ちが分かる人」になれたとしたら?
今以上に「素直な心を持つ人」になれたとしたら?
今以上に「意志の強い人」になれたとしたら?
きっと、将来あなたに出会う人は、あなたに出会ってよかったって、今のあなたのままでいる以上に思ってくれるはずですよね。
あなたの子供だって、人生が大きく変わるはずです。
このことを心から納得し、人のために自分を磨いていこうと心底思えたとき、あなたは今まで経験したことのないような力を発揮することができます。
ですから、私があなたに「何のために勉強しないといけないの?」と聞かれたら、「世の中の人たちのために頑張りなさい!」「あなたの今日の頑張りが、将来出会い多くの人たちの人生を変えるんだよ。その人たちのために頑張りなさい」「どんな生き方をしてもいい。その為に勉強するんだよ」まずはそう言ってあげたいと思うんです。
『まとめ』
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勉強とは道具である。
そして、道具(勉強)を上手に使うとはどういうことか?
「その経験を自分という人間を磨くために使う」
「その経験を他人の人の役に立つために使う」
ということ(実はこの二つは根本的には同じこと。どちらかを究めて達成しようとすれば、もう片方も自然に達成される)。
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