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まだ恋を知らない君へ

恋という概念は我々の生活に当たり前のように浸透しているためいざ考え直してみるとよく分からないことが多い。なぜ分からないのか個人的に考えとしては社会が多様性を受け入れるようになったからだと思う。多様性はあらゆる個性をお互いに理解は出来なかったとしてもそれもありだよね~と許容しあうことでありこれでもいいんだという自信に繋がっただろう。

 だがそれが逆に恋という概念を複雑化させてしまったひとつの要因ではないかと思う。様々な恋の形、趣向が受け入れられるようになったからこそみんなが共通認識をもって恋とはこういうものだと一概にいえなくなったのだ。

多様性は多くの個性を尊重する一方で共通認識を覆してしまう。それにより他人と同じであることに安心感を覚える日本人は自分の個性を受けいれてもらいたいと思う感情と周りと同じでない自分の恋愛の形への不安のジレンマに陥ってしまってるように感じる。だからこそこの問題は我々の日本人としての考え方の癖によって起こってしまっている事象だと言えるだろう。

ではこの問いに答えを出すためにはどうしたらいいのか。先程言ったようにこの問いには大勢が確信をもって恋とはこういうものだと定義することが難しい。この問いは大勢が疑問を抱いているが個人である。この問いの解答権を持っているのは私だけであり君だけだ。

だからこそ自分の思い描く恋が他人と同じとは限らない。この問いを他者から問われたとしてもきっと相手は納得しないだろう。だが君は自分の回答に自信を失わなくていい。君が君の回答を否定してしまったらこの問いは一生解かれないままだからだ。変化してもいい。経験によって考え方は日々変化するからだ。

君は君がその時恋とはこういうものだと思ったならそれを信じたらいい。だが他者に自分の恋の概念を押し付けてはいけない。

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